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内容説明
多くのぎせい者を出した2011年3月11日の東日本大震災。そんななかで、岩手県釜石市の小中学校の児童・生徒約3000人は、ほぼ無事でした。その背景には、群馬大学の片田敏孝教授のもと長年取り組んできた防災教育があります。「津波てんでんこ」とは、どんな教えなのでしょう。自分で自分の命を守るにはどうしたらいいのでしょう。大津波を生きぬいた釜石の子どもたちの“あきらめない心”を伝えるドキュメンタリー。
目次
1 心の中のヒーロー
2 学校のぬけがら
3 逃げない人びと
4 3つの約束
5 津波てんでんこ
6 “あたりまえ”のきせき
7 まだ見ぬ人へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
75
多くの犠牲者を出した東日本大震災。そんな中、岩手県釜石市にある小中学校の児童はほぼ全員無事だったそうです。それは「津波てんでんこ」という防災教育が実を結んだ結果でもあり・・。"てんでんこ”とは、"てんでんばらばらに”とか、"それぞれに”、"別べつに”という意味だそうです。何事も周囲を見てから行動を起こす日本人の気質からすれば、この"津波てんでんこ”の教えは難しいものだと思いました。だからこそ、小さい頃からの防災教育が重要だなと思いました。著者がこの本を書こうと思った趣旨には共感しました。★★★★2013/02/26
湘子
37
東日本大震災で市内の小中学生のほとんどが助かり「釜石の奇跡」と呼ばれた、釜石市の小中学生のお話です。ここまで子供たちに防災について訴え続けてきた片山教授も素晴らしいが、それを素直に受け止め実行した子供たちが本当に素晴らしい。そして井上ひさし作詞の釜石小学校校歌が紹介されていたが、とてもよかった。津波に限らず、災害時冷静にまず自らの命を守るために逃げる、これがたくさんの人を救うことにも繋がるんだという「津波てんでんこ」の精神を私も忘れずにいたい。2015/03/19
雨巫女。
10
《私‐図書館》防災教育を児童に行ったのは、正解だと思います。あきらめない心が大事です。2013/01/08
サラサラココ
6
小2こどもと、写真を見ながら読みました。親のほうがほろっときてしまう。2020/08/12
おはなし会 芽ぶっく
5
小学校の国語科単元で、伝記・ノンフィクションがあるので、担任に紹介。2019/04/11