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内容説明
邪馬台国論争の吉野ケ里遺跡に匹敵するか、あるいはそれ以上の「新事実」がわれわれTBSテレビ「写楽追跡チーム」の前に現れた。それは、ボストン美術館の北斎版木の裏にあった写楽「大童山土俵入り」3枚つづきのための色版木であった。私たちは、写楽版木の発見という事実を出発点にして、写楽の謎に追っていくことになった。そして、足かけ3年の追跡の結果、思いがけない事実が浮かびあがってきたのである。
目次
第1章 北斎の裏から写楽が現れた(幻の浮世絵師の版木が発見された;「大童山土俵入り」肌色版木の謎)
第2章 10人の関取に刻まれた写楽の足跡(「大童山土俵入り」はいつ描かれたのか;寛政6年11月17日、写楽が現れた)
第3章 写楽別人説へのおおいなる疑問(中村此蔵は回向院へ行けたか?;見逃していた写楽の鼻、見すぎていた写楽の落款)
第4章 職人絵師「写楽」の存在証明(疑惑の相撲版下絵10枚の真実;「写楽の謎」の鍵を握る蔦屋重三郎;写楽とは、いったい誰なのか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫
2
1989年発行。『大童山土俵入り図』の色版木の発見から番組制作にいたるまでの約一年半、東洲斎写楽の相撲絵を徹底追及した取材活動のドキュメントであります。本当に相撲絵の検証に特化した本でして、役者絵の話題は池田満寿夫氏の中村此蔵説程度しか出てきませんよ! 『大童山土俵入り図』の検証もさることながら、本書の白眉は真贋不明扱いの版下絵十枚続(未刊行)の検証。「論理的に肯定もできないが、さりとて否定もできない」といった推理ゲームからは数歩離れたスタンスなので読者によっては地味な印象を受けてしまうかも。星5つ。2020/04/26
どすきん
0
うーん、肝心なところが分からない。2014/12/24