内容説明
英仏海峡で鎖を幾重にも巻かれた男の溺死体が発見された。ひそかに英国へ再入国せんとした暗黒街の大物だった。この事件から浮かび上がったのは密入国を援助する謎の組織の存在。その組織を壊滅させるべく、英国情報部員ポール・シャヴァスは犯罪者を装って接近をはかる。だが、組織の背後には意想外の陰謀が潜んでいた!霧の英仏海峡に、雨に煙るフランスの湿地帯に孤高のスパイを待ち受ける死の危機。会心のアクション・ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
micky
9
読む本の在庫が尽きたので、読まずに取っておいたコレクション2冊のうち本書を読んだ。 久しぶりのヒギンズでしたが、あ~なんでこの人の小説は、こんなにいつも引き込まれて一気読みできてしまうのだろう・・・と思わざるを得ないほど、久しぶりに読んでも、どれを読んでも面白い内容でした・・2022/07/23
Cinejazz
3
イギリス情報部員〖ポール・シャヴァス〗を主人公にした【マーティン・ファロン】名義で書かれた【ジャック・ヒギンズ】による1969年の冒険小説である。〖ジェィムズ・ボンド〗を意識した作風で、輸出入会社を隠れ蓑にした情報部の建物での上司(G.マロリ-)と秘書(J.フレイザ-)との導入部に、思わずほくそ笑む。英仏海峡からマルセイユにかけて密入国事件の真相を追うオーソドックスな冒険活劇。 2019/09/11
魔風
0
イギリスへの密航者の死体から組織的な密航ルートを壊滅する政府裏組織のスパイ話 それなりに読めてアクションもあったが全体的に薄い印象 この作者他に裏切りのキロスがあるが読んだが覚えていないレベル