出版社内容情報
田宮流抜刀術の達人で三味線の名手、矢内栄次郎が闇を裂く!吉川英治賞作家が描く人気シリーズ!
内容説明
田宮流抜刀術の達人で三味線の名手矢内栄次郎は、太物問屋『和泉屋』の大広間で開かれた会に“地方”として三味を握っていた。主人夫婦の舞台が終わり宴会に移る。主の藤右衛門は、額が広く顎の尖った男の言で庭に出た。男は土蔵の前に立つ藤右衛門の背後に迫った。匕首を手にして…。目にした栄次郎は男の後頭部目掛けて小石を投げた。栄次郎は男から匕首をもぎとり…。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1983年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。87年『絆』で推理作家協会賞、89年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。1947年、東京に生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
80
読後感が良く、心がほっこりする人情捕物噺。シリーズ25作目。字の大きさは…小。将軍徳川家斉の実父一橋治済の庶子。田宮流抜刀術の達人で三味線の名手・矢内栄次郎が、事件の謎を解く物語です。此度は、三味線の兄弟子で、太物問屋・和泉屋藤右衛門が殺し屋・丑松に殺されかけた所を救った栄次郎が。藤右衛門殺しの真相と、大身旗本の大河内主水に踊らされた残忍な盗賊猿霞一味を捕縛します。栄次郎は、元猿霞一味の幹部で、5年前に好きな女と一緒になるために盗賊を止め堅気となった、小間物屋「新田屋」伊佐治の家族を守ります。🌿続く→2021/07/04
犀門
3
No.091★★★★☆栄次郎のやってることは、とてもお節介だとは思えない。ただ、市井に蔓延る悪を見て見ぬふりをする事が出来ないのだ。2021/08/20
goodchoice
1
栄次郎のお節介が今回も広がり、十分楽しめる。そろそろ年貢の納め時も近いのか。2021/04/27
よしぜん
0
★★★★⭐︎ 2022/08/18
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