角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 代官の日常生活―江戸の中間管理職

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角川文庫 角川ソフィア文庫
代官の日常生活―江戸の中間管理職

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044092207
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0121

出版社内容情報

時代劇でおなじみの代官。悪の権化のように描かれてきた彼らは現代のサラリーマンであった。400万石の幕府の経済基盤を支えた代官を理解すれば、江戸幕府がなぜ270年もの間存続できたかが見えてくる。

内容説明

商人から賄賂を受け取り、過重な年貢を強いる―時代劇などで悪の権化のように描かれ続けてきた「代官」。しかしその実態は、部下の不始末に悩まされ、頻繁な転勤や多額の借金に苦労しながらも、全国400万石におよぶ幕府直轄領(天領)の徴税システムを支えた「江戸の中間管理職」であった。1200人を超える江戸幕府の代官たちの経歴を丹念に調査。悲喜こもごもの実態を通して、幕府という組織の本当の姿を照らし出す。

目次

序章 代官の虚像と実像
第1章 「代官」という仕事(地方と公事方―代官の基本業務;幕府官僚社会のなかの代官 ほか)
第2章 代官から見た幕政改革(江戸幕府成立と代官;将軍綱吉期の「賞罰厳明」策 ほか)
第3章 代官の転勤人生(奉職と赴任;赴任の旅 ほか)
第4章 江戸の代官(江戸の勤務形態;交遊する代官たち ほか)
第5章 代官たちの危機管理(下僚に悩まされる代官;大地震が発生したとき ほか)
終章 したたかな農民と代官

著者等紹介

西沢淳男[ニシザワアツオ]
1964年、東京都生まれ。法政大学文学部史学科卒業、同大学院人文科学研究科博士後期課程満期退学。博士(歴史学)。現在、高崎経済大学地域政策学部教授。専攻は日本近世史・地域史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ソルト佐藤

9
代官といえば悪代官のイメージ。実はそうでもないよ、という本。良い意味でも悪い意味でも中間管理職的な官僚。そのため、個人としては多く情報が残っていないが、行政文書はあるので、数や在任期間や分布など、いろいろな集計をとり、代官を俯瞰してみる。歴史学なのに統計学的で面白い。けれど、かわりに代官の人となりはあまり見えなくなってしまっている。みんなが興味があるの具体的な代官個人の日常だが……。ある程度日記などで再現は試みているがちょっと少ない。2025/02/06

逍遥遊

6
149-10-20191224 なるほどね。現代における官僚組織が封建的なのも頷ける。ただ、交通費などは、代官が自腹だったものを公費にしてきた歴史というものが判り、いまの公務員は恵まれているなと思う。もう少し、官僚組織の全体像が判ればもっと理解できたかもしれない。2019/12/24

maqiso

5
代官は各地の幕僚から税を取るために作られた。初期は技術者が中心で世襲が多かったが官僚化されていった。年に1度村々を回って年貢額を決める検見がメインで、他の時期は仕事が少ない。関東の代官は江戸詰だったが、地方の代官は陣屋で暮らし、災害時には救援・復興の陣頭に立った。転居や陣屋の経費がかさみ、補填する制度も作られたものの、経済的に困窮しがちであった。2024/01/10

hiyu

5
タイトルの通り、中間管理職としての代官の姿を詳細に記してある。TVでは「悪」代官のイメージが強かったため、どうかなと思いながら読んでいたが、非常に人間性にあふれる姿だけでなく、一方で現代のサラリーマンとしての姿に悲哀を感じるものでもあった。2022/01/22

フェイ

3
タイトル通りお代官様の仕事を知る本。 近代以前の行政官の姿がよく記されており、政策・施策を書くよりは、具体的にどのような権限を持ってどういう仕事をしたのかが分かる。特に中盤の林長孺の日記を通じて、任官から出発、代官の一年間の行事や農民側の対応などは非常に興味ぶかい。日記からとっているだけあって、出発前の手続きは一日単位で行動が明記されており、現代のサラリーマンやお役所に通じるものを感じた。 ※代官の仕事を丹念に描いており、村経営の参考文献としては第一級史料じゃないかと思う。本当に参考になった。2015/10/25

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