出版社内容情報
時代劇でおなじみの代官。悪の権化のように描かれてきた彼らは現代のサラリーマンであった。400万石の幕府の経済基盤を支えた代官を理解すれば、江戸幕府がなぜ270年もの間存続できたかが見えてくる。
内容説明
商人から賄賂を受け取り、過重な年貢を強いる―時代劇などで悪の権化のように描かれ続けてきた「代官」。しかしその実態は、部下の不始末に悩まされ、頻繁な転勤や多額の借金に苦労しながらも、全国400万石におよぶ幕府直轄領(天領)の徴税システムを支えた「江戸の中間管理職」であった。1200人を超える江戸幕府の代官たちの経歴を丹念に調査。悲喜こもごもの実態を通して、幕府という組織の本当の姿を照らし出す。
目次
序章 代官の虚像と実像
第1章 「代官」という仕事(地方と公事方―代官の基本業務;幕府官僚社会のなかの代官 ほか)
第2章 代官から見た幕政改革(江戸幕府成立と代官;将軍綱吉期の「賞罰厳明」策 ほか)
第3章 代官の転勤人生(奉職と赴任;赴任の旅 ほか)
第4章 江戸の代官(江戸の勤務形態;交遊する代官たち ほか)
第5章 代官たちの危機管理(下僚に悩まされる代官;大地震が発生したとき ほか)
終章 したたかな農民と代官
著者等紹介
西沢淳男[ニシザワアツオ]
1964年、東京都生まれ。法政大学文学部史学科卒業、同大学院人文科学研究科博士後期課程満期退学。博士(歴史学)。現在、高崎経済大学地域政策学部教授。専攻は日本近世史・地域史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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