出版社内容情報
母を亡くし、身寄りのない四姉妹が伯爵である祖父を訪ねてロンドンへ渡る。長女マリーは妹たちに結婚相手を見つけようと奮闘するが…
内容説明
両親を亡くし、伯爵である祖父を訪ねてアメリカからロンドンへやってきた四姉妹の長女マリーは、泥棒に襲われたところをロイスという紳士に助けられる。マリーがお礼を申し出るも断固として受け入れないロイスだったが、かわりに彼女の唇を奪って去っていった。熱いキスにときめくも、二度と会えぬ相手だと恋心をしまいこむマリー。しかし予期せずロイスと再会し、伯爵と縁があるという彼の案内で伯爵邸を訪れるが、そこで待ち受けていたのは、一人前の淑女になるための厳しいレッスンの日々で…。
著者等紹介
キャンプ,キャンディス[キャンプ,キャンディス][Camp,Candace]
1978年にリサ・グレゴリー名義でデビューして以来、クリスティン・ジェイムズなど複数のペンネームを使いながら40以上の作品を発表し、人気作家となる。南北戦争後のアメリカを舞台にしたヒストリカル作品やコンテンポラリー作品など幅広いジャンルで才能を発揮してきたが、近年は主にリージェンシーロマンスを多く発表。その明るく楽しい作風で読者を魅了しつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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choco
6
出だしは面白かった。両親を亡くし、母の遺言に従い祖国である英国へ妹達3人を連れてロンドンに着いたマリー。途方に暮れた姉妹に手を差し伸べたの紳士ロイス。偶然にも親戚と判明…。なのにだんだん読むのがツラくなるのは登場する女性が多すぎるから?何かあるたびに、全員が喋り出し、ちっとも先に進まない。差し込まなくてもいいシーンも多すぎる気が。これ、3部作ですけど、1作品でお腹いっぱい〜。アメリカと英国のレディの作法の差は楽しめましたけど、とにかくあなたたち、喋りすぎ。2016/06/09
uni
4
今作も色んな要素がいっぱい詰まったキャンディスキャンプらしい楽しいお話でしたが、個人的にはちょっと物足りない感じがしました。所々にでてくる伯爵と犬がお気に入りで、2人が出てくるシーンが気になってしかたありませんでした。あと射撃名人の三女カメリアがいい味出していて彼女の今後が気になる所です。2011/07/29
kyara
3
キャンディス・キャンプらしいお話だけど、パンチが足りないかんじ。何でかな?乗り切れなかった…4姉妹は若草物語みたいで個性があって面白いんだけれど、変にサスペンス仕立てにしなかった方が良いのかも。元気のよいヒロインものでは『裸足の伯爵夫人』みたいな突き抜けた面白さはなかったかな。2011/09/13
romance_holic
2
ヒロインは、米国に駆け落ち結婚した貴族夫婦の四姉妹の長女。両親をなくし、母を勘当した祖父を訪ねて英国に渡ります。 キャンプらしい、自由に育ち、はつらつとした米国育ちのヒロインの目を通して、初めて目にする英国貴族の社会を驚きと感動、幻滅など様々に語られています。 しきたりと狭い社交界でクールに生きる英国貴族のひとりヒーローやその他の登場人物たちに、四姉妹たちがアメリカの生活での野蛮というか、生活感や危険に満ちた状況をちょっと大げさに言い立てて、慄かせるシーンは可笑しかったです。2011/09/29
えだ
2
ヒロインはウルトラ級の馬鹿に違いない。かなりイライラした。大嫌い。こんな女の何処が良いんだか?私なら速攻でアメリカにお帰りいただく。次作のヒーローの伯爵オリヴァーと犬の微笑ましい描写がなければ読むのを止めてた。