内容説明
学問×お笑い=反社会学。これぞ極上の知的エンターテインメント!平成の戯作者が統計データを武器に世の中のジョーシキを鮮やかに覆す。
目次
統計奇譚―前編・意識調査の闇
統計奇譚―後編・消える住宅の怪
くよくよのラーメン
経済学は無慈悲なお約束の女王
尊敬されたい!
シェフの気まぐれ社会調査
賞マスト・ゴー・オン―ツッパることは勲章か
末は博士か叙勲者かPART1―名誉博士への異常な愛情
末は博士か叙勲者かPART2―賞より素敵な商売はない
こどもが嫌いなオトナのための鎮魂曲
新作落語『長屋武士道』
コント『あなたにもビジネス書が書ける』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SGM
7
★★★☆☆ところどころ噴き出してしまった。『感情移入や感動を期待して歴史的資料や古典を読んではいけません。現代人とは異なる道徳や倫理、価値観をおもしろがることが、古典を愉しむコツなのです』(P205)・『知らないことを調べることを、学問といいます。知ってることだけしゃべるのは、単なる雑学自慢です』(P240)2016/03/08
Keusuke Sakai
3
反社会学講座に引き続いて読んだため、途中で少々飽きたりもしましたが、でもやはり面白かった。内容や文体は面白おかしく軽いタッチで、かつ著者自身がアウトロー強調してますが、こつこつデータを集め、文献を漁ってきっちり論理構成しているので、学術的には正統派だと思いました。2014/10/30
Aby
2
単行本版の方を読みたかったが,旧版しか図書館になかったので.それでも,十分に楽しんだ.流石,プロの仕事.参考文献が充実してます.中の人などいない! これは「くよくよ」なのか「こだわり」なのか.実に興味深い.2014/10/07
こにいせ
2
大分前に読んだのを再読。こちらは統計の嘘を、社会学的にクリティカルに扱うという点は薄い。どちらかというと、様々な年鑑や変わった事典から、データを引っ張ってくる手法を教えてもらっている気がする。なので、巻末の参考文献一覧のメモをとっておくだけでも、価値ありの一冊。2009/10/30
砂王
1
すごく知性を出しながら、ひどくこき下ろす姿勢がとても共感する。2015/02/27