天皇制の侵略責任と戦後責任 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 226p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784250203039
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0021

内容説明

昭和天皇の死で問題が消えたわけではない。日清・日露からアジア太平洋戦争へ―天皇および天皇制の機能と役割を追究し、現在も引き続き存在するアジア諸国への“責任”を示す。

目次

第1章 侵略責任と戦後責任
第2章 明治天皇の侵略責任
補論 天皇代替りにおける労働者統合
第3章 昭和天皇の戦争責任の隠蔽
第4章 「聖断」神話の再検討―昭和天皇の終戦指導
第5章 天皇制継続宣言―「終戦の詔書」と「人間宣言」
第6章 天皇無罪、国民有罪―東久迩宮内閣の「一億総懺悔」論
第7章 共同の統治者として―マッカーサーと裕仁
第8章 安保体制の提唱者・裕仁―宮廷改革と二重外交

著者等紹介

千本秀樹[チモトヒデキ]
1949年兵庫県生まれ。1974年京都大学文学部史学科卒業。1979年京都大学大学院文学研究科博士課程で現代史学を専攻し、単位取得退学。1983年宇治市歴史資料室勤務。1987年筑波大学歴史・人類学系助教授。現在、同教授。専攻は現代日本史
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感想・レビュー

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松本直哉

21
私はどうなってもいいから国民を助けてくれという昭和天皇がマッカーサーに言ったことばは実は捏造で、天皇は国民より国体護持つまり自己保身を最優先にし、自ら戦争責任を負わずに軍部の暴走のせいにした。天皇はロボットだったというのも嘘で、開戦から敗戦まで多くの決定に主体的に関与し、象徴天皇制となった戦後もそれは続いた。この小心な利己主義者の肉声をもし知ったならば、戦場に散った数百万の兵士の霊は怒り狂うのではなかろうか。天皇の代替わりでメディアが皇室礼賛一色になるにちがいない憂鬱な近未来にささやかでも水をさしたい2018/09/08

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