内容説明
大相撲生活49年!その正確な裁きと美しい所作から名行司と称され行司の最高位「木村庄之助」を襲名。その後、惜しまれつつ引退した著者がコッソリ明かす、土俵のウラ話エッと驚き、フムフムと納得!大相撲ファンはもちろん、「裏方仕事」に興味津々の方も必読!
目次
第1章 行司界の不思議
第2章 身近で見た力士の世界
第3章 相撲字の世界
第4章 立行司・木村庄之助
第5章 相撲界への恩返し
第6章 プロ・アマ『立行司』対談
著者等紹介
三十六代木村庄之助[サンジュウロクダイキムラショウノスケ]
1948年、鹿児島県生まれ。本名、山崎敏廣。64年3月、式守敏廣として初土俵を踏む。85年1月、十両格行司に昇格。2000年1月、番付書主任となる。2008年5月、38代式守伊之助を襲名。11年11月、36代木村庄之助を襲名。13年5月の夏場所をもって、相撲協会を定年退職。井筒部屋所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シブ吉
82
昔から相撲は観ていたが、取り組みの際に行司が「力士の足元」を見ていて軍配を上げていることを、恥ずかしながら本書を読んで初めて知った。それを踏まえて中継を見ると、行司の視線が確かに足元だった。派手な投げの打ち合いや、ツッパリの応酬など、上半身に気を取られていた取組みも、行司と同じ目線で見ると、意外と冷静に判るものだと感動。さらに相撲の番付表を書くのも行司の仕事と知ってビックリ。あの独特の「相撲字」でビッシリと書き込まれた番付表は作るのも大変だと思いました。しかし、50年に及ぶ行司人生、本当に凄いの一言です。2014/06/29
佐島楓
69
大相撲での行司さんのスタンスがよくわかる。庄之助を襲名するまでの長年の御苦労話は、どんな世界でも一流になるには身を切られるような思いをしなければならないのだなあととても身に沁みて感じられた。白鵬・日馬富士の二横綱時代のエピソードもたっぷりで懐かしく読む。2019/12/03
yohiiiidayo
18
今場所、相撲が豪栄道のおかげで面白いので再読。行司の立場について書いてある本は少ないですが、第36代木村庄之助氏の著書だけあって、きっちりとした良作です。それにしても大変な仕事ですね。頭が下がります。2016/09/24
ばっか殿すん
17
やっぱりその道のプロというものはカッコいい!2015/02/11
ようはん
15
行司の仕事の中では土俵上の裁きは勿論の事、ごく限られた行司のみに許された番付表作成が最も大変だと感じる。習字が下手で集中力も自信がない自分からすれば寸分無く細かい字を書き込むとか発狂レベルだ…2020/09/04