出版社内容情報
勘定奉行の遠山景晋が敵対勢力の刺客に襲われ、その場にいた勇実が庇って負傷する。床に臥せる勇実の看病を住み込みですると、関係がこじれたままの菊香が申し出る。遠山は回復した勇実に湯島学問所の教授就任を打診する。将太が教える時も増え、手習所もひと区切りだ。いつまでもこのままでいたいが、そういかないこともわかっている。勇実も龍治も、己の気持ちを固め、菊香や千紘の前で表明する。若いけれども、若くない。道を選ぶ時が来た! 清々しい感動が待ち受ける、シリーズ最終巻!
内容説明
火牛党の襲撃に遭って勇実が斬られ、意識が戻らぬ状態が続いた。それにより琢馬は仇討ちへの執念を悲壮なまでに燃え上がらせ、菊香は身もやつれんばかりの看病の日々となる。千紘と龍治も深く己を見つめ直すことに。激動が過ぎた時、抑えきれぬ想いを言葉以上に伝えたのは、互いに強く握り交わした手と手であった。―拙者、兄思いの妹がおりまして。別々の道を歩むことになり申す。ただ、いつまでも笑い交わす、仲良き兄妹でありたい所存にござります。堂々のシリーズ完結巻!
著者等紹介
馳月基矢[ハセツキモトヤ]
1985年長崎県五島列島生まれ。京都大学文学部卒、同大学院修士課程修了。2020年、小学館時代小説文庫から『姉上は麗しの名医』でデビュー。デビュー作が第九回日本歴史時代作家協会文庫書き下ろし新人賞を受賞し、時代小説界の期待の新星として注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遠宮にけ❤️nilce