出版社内容情報
正国、倒れる──。幸い一命は取り留めたものの、短い間に二度も心の臓の発作に襲われた正国は隠居を決意、高岡藩井上家では藩主交代の運びとなった。藩主就任が間近に迫るなか、正紀は親友で北町奉行所高積見廻り与力の山野辺に請われ、干鰯〆粕魚油問屋を襲った盗賊の探索に協力することになるのだが──。大人気時代シリーズ、刮目の第21弾!
内容説明
正国、倒れる―。幸い一命は取り留めたものの、短い間に二度も心の臓の発作に襲われた正国は隠居を決意、高岡藩井上家では藩主交代の運びとなった。藩主就任が間近に迫るなか、正紀は親友で北町奉行所高積見廻り与力の山野辺に請われ、干鰯〆粕魚油問屋を襲った盗賊の探索に協力することになるのだが―。大人気時代シリーズ、刮目の第21弾!
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年東京生まれ。國學院大學文学部卒。90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞。「おれは一万石」シリーズと「長谷川平蔵人足寄場」シリーズで第7回歴史時代作家クラブ賞「シリーズ賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はにこ
24
友達に手を貸すつもりで事件に首を突っ込んだら、罠に嵌められちゃった!!こういう風に嵌めてくるとは。。簡単に藩主になれると思っていたのに、まだそれを認めない輩が居ることにも驚いた。平和な江戸時代と思っていたけど、そうでもなかったのかも。食えない爺さんと思っていた正森が力になってくれるのが有り難い。次作でギャフンと言わせて欲しい。2022/11/19
ひさか
20
2022年7月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ21作目。正国の後を継ぐ正紀を悪巧みが襲う。蟄居閉門となった正紀は果たして、悪巧みを撥ねつけることができるのか?。いつものように側近、与力の山野辺達と力を合わせるが、なかなかにはかどらず…。あっ、次に続くんですね。うーむ。待ち遠しい。2022/09/19
高橋 (犬塚)裕道
9
星3。いつになく如何にも続く!といった感じで終わった。これは読まねばなるまい。楽しみ。2024/01/18
qoop
8
藩主の座を妨害する計略を破る前後編の前編。周到な罠に絡め取られる主人公だが、仮にも大名の世継ぎにかけられる疑惑としては事件が凶悪すぎないか。実際、大名の関係者が引き起こした事件にはどういうものがあるのか気になるところ。どうすれば調べられるだろうか。ただまぁ、敵役の武家が凶悪事件に関わることは時代小説の定石だろうしすんなり読んでしまうが、いざ主人公が疑惑の人物になると途端に史実を意識するのは良くないな。2022/08/14
moo
6
途中から、絶対こうなると思ったがまんまとシナリオ通りに。2023/10/05