出版社内容情報
葉月三日、箱崎三ツ俣。浅間三左衛門は、月の名所で釣りに興じようと小舟を繰りだすも今宵は生憎の小糠雨。釣果をあきらめ船宿に向かうと柄の悪い男に女が脅されている場面に出くわす。女は近頃、照降長屋に引っ越してきた鏝師長八の女房おつねだった。聞けば亭主は岡場所にいたおつねの年季明けを待って一緒になったのだという。三左衛門が船宿の一件を案じるうち、大家の家から頼母子講の金を盗んだとして、おつねが捕らえられてしまい……。正直者の幸せを守るため、人情侍の竹光がうなる! 傑作新装版、第十六弾。
内容説明
葉月三日、箱崎三ツ俣。浅間三左衛門は、月の名所で釣りに興じようと小舟を繰りだすも今宵は生憎の小糠雨。釣果をあきらめ船宿に向かうと、女が柄の悪い男に脅されている場面に出くわす。女は近頃、照降長屋に引っ越してきた鏝師長八の女房おつねだった。聞けば亭主は岡場所にいたおつねの年季明けを待って所帯を持ったのだという。三左衛門が船宿の一件を案じるうち、大家の家から頼母子講の金を盗んだ疑いでおつねは捕らえられてしまい…。正直者の幸せを守るため、人情侍の竹光がうなる!傑作新装版、第十六弾。
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、11年の会社勤めを経て文筆の世界へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
69
三左衛門の剣と、こまやかな情愛が胸にしみ入る…。上州富岡七日市藩一万石で富田流小太刀の名人で「眠り猫」と呼ばれた浪人・浅間三左衛門、と町方として唯一袖の下を受け取らない頑固者だが、ずば抜けた探索力を持つ定廻り同心の八尾半四郎との活躍を描いた物語です。此度は、妻恋の月、女薬師、蓮の骨、の短編3話です。2022/04/15
onakagayowayowa
0
今回は三左衛門が主役のお話。交互に主役が代わって、それぞれの世界が深くなって、思い入れも深くなっていくみたい。 三左衛門は優しすぎるな。2024/05/14
キヌラン
0
★★★2021/12/27
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