目次
第1部 紙もの修理の現場(「上畳本三十六歌仙 猿丸大夫」にみる紙作品の修理;わざのコラム 折れ伏せ;「法華経絵巻」の修理から;わざのコラム “紙もの”作品の修理事情―「相剥ぎ」;もののコラム タトウ箱;「大慧宗杲墨蹟尺牘才長老宛」の表具と添状;わざのコラム 「大慧宗杲墨蹟尺牘才長老宛」の修理から―旧補修へのアプローチ;岩佐又兵衛「堀江物語絵巻」の修理と旧表装;もののコラム 太巻添軸;装〓師がみた紙;補彩)
第2部 絹もの修理の現場(「聖徳太子絵伝」の修理と補修絹;わざのコラム 補修絹;鳥文斎栄之「美人夏姿図」の裏側(肌裏紙と裏彩色)
わざのコラム 旧肌裏紙を剥がすこと
絹織製作技術―東京文化財研究所における調査を通じて
絵絹は時代によって変化する―『古代中世絵絹集成』刊行に寄せて)
第3部 装〓修理を支える理念(表装裂地取り合わせ考;近現代表装技術小史―掛軸の裏打と裏打紙)