出版社内容情報
江戸の町で付け火が頻繁に起きていた。南町奉行の曲田伊予守は非常事態を宣言。火盗改も動き、町奉行所と捕り物争いを繰り広げる。すると、裏に改易された藩の存在が浮かび上がってきた。そんなさなか、富士太郎の妻、智代が産気づいた――。大人気書き下ろしシリーズ第45弾!
内容説明
江戸の町は騒然としていた。相次ぐ地鳴りに、連日の大火。さらに顔を潰された浪人の仏が見つかった。南町奉行所同心・樺山富士太郎はただちに探索を始め、木場および老中の下屋敷、この二つの火元に疑いの目を向ける。するとそこに、さる大名家の“奇妙な取り潰し”との関係が浮かび上がってきた!大人気書き下ろしシリーズ第45弾。
著者等紹介
鈴木英治[スズキエイジ]
1960年、静岡県沼津市生まれ。明治大学経営学部卒業。99年、『駿府に吹く風』(刊行に際して『義元謀殺』に改題)で第一回角川春樹小説賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
87
口入屋用心棒「火付けの槍」45巻。44巻を読まず先に読了(^_^;)何度も何度地鳴りが起こる江戸の町に奇怪な事件が、南町奉行所同心樺山富士太郎が探索に乗りだす、事件は無事解決するが意外な展開でしたね。それにしても前々作もそうでしたが、口入屋用心棒湯瀬直之進の活躍が少なくなったようですね、倉田佐之助も剣術修行に行きたそうだし、少し寂しい感じがしますが。 2019/10/03
やま
84
口入屋用心棒45作目 2019.07発行。字の大きさは…小。 富士太郎と智ちゃんの間に男の子が生まれます。そして、珠吉が一緒に働けるようになったことは、喜びです。 此度は、隣藩の檜を狙って老中・葛西下野守と材木問屋・岩志屋が、信州木坂3万石の大名・仲林満春に、薬草・弟切草を飲ませる。そして、仲林満春が殿中・松の廊下で刃傷におよび切腹・御家断絶になる。 庫兵衛が主君の無念を晴らすために動きます。 毎回読むのが楽しみな一冊です。2019/08/30
雅
32
すっかり富士太郎が主役になった感のあるこのシリーズ。直之進が怒った姿は珍しかったけど剣劇が少なくてちょっと物足りない。それでも佐之助が武者修行に出たがったり、相次ぐ地鳴りと地震等、次の伏線も。次はどうなるのかな⁉️2019/11/21
ぶんぶん
19
シリーズ、第四十五弾! 今回は、地震が続く江戸の町を舞台に顔を潰され刺殺された死体の正体を探る富士太郎の活躍を描く。 おまけに火付けの騒動が起こり、秀士館が燃えてしまう。 火付けの犯人を追う、富士太郎と直之進、探索の果てに浮かび上がるは、大名取り潰しのカラクリ。 直之進の怒りの剣が舞う。 佐之助の武者修行で姿を消し、千勢と咲希も自然にフェイドアウト、琢ノ介も子供が生まれる事だし、自然に離れる。 登場人物の整理を始めたのだろう。 富士太郎の主役に据えたいのではと思う。「口入屋用心棒」のタイトルが・・・2023/10/05
ひ ろ
15
★★★☆☆2022/08/14