出版社内容情報
藤井邦夫[フジイ クニオ]
著・文・その他
内容説明
中年の侍に向けられた追っ手の視線―。脱藩した男を討つよう命じられた勝岡藩士速水又八郎を、同藩の目付衆が付け回していた。だがその存在に気付きながらも、人目を忍んで雑司ヶ谷鬼子母神傍の百姓家の様子を窺う速水。上意討ちの命を帯びた速水が百姓家に住む指物師を見張るのは何故なのか、そして速水を付け回す目付衆の目的とは!?南町奉行所与力の結城半蔵は、上意討ちの裏に隠された真相を探り始める。時代小説の名手が放つ、好評シリーズ第三弾。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマの脚本家、監督を経て、2002年に作家デビュー。以降、時代小説で数々のシリーズを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tatsuhito Matsuzaki
8
捕物帖シリーズの人気作家 藤井邦夫さんの「#結城半蔵事件始末」シリーズ第三弾。 前作同様、表題作を含む四話を収録。 「役人としての仕事は終わった しかし、我らは 役人である以前に一人の武士だ」 世の中の不条理に虚しさや憤りを覚える時、半蔵の冴える一刀と一言に心が震えます。 #紫陽花 #裏切者 #生け贄 #矜持 #志 #果たし状 #義 #今日の一冊2023/03/04
ちゅう
5
南町奉行所吟味方与力 結城半蔵の事件簿3。結城半蔵が、あまりにも強く、頭も良く、スーパーヒーロー。手下たちも、皆、すごい。手下が全員、風車の弥七のよう。なので、難しい事件も解決する。相手が大名家でも、解決する。が、2話紫陽花のお涼は市中引き廻しのうえ獄門で、清々しい様子であれ、可哀想。1、2が読みたくなりました。2020/09/24