内容説明
定海藩では守旧派の首魁たちによる横暴が目立つようになり、さらに天候不順による飢饉が襲いかかろうとしていた。一方、江戸において藩を憂うも為す術のない筧忠兵衛には、神原采女正や浅井蔵人との避けようのない立ち合いのときが迫っていた。定海藩の運命と忠兵衛の運命、すべてが決着を迎える。書き下ろし長編時代小説第十五弾、堂々のシリーズ完結編。
著者等紹介
芝村凉也[シバムラリョウヤ]
1961年宮城県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。二十数年のサラリーマン生活を経て著述活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
67
返り忠兵衛 江戸見聞「天風遙に」15巻。長いシリーズでしたが最後は呆気なく終わったようですが、納まるところに納まりましたね、忠兵衛さん、無事に定海藩へ帰る事が出来しかも沙智連れて良かったですね。2022/09/07
tengen
35
神原采女正は浅井蔵人と筧忠兵衛を味方につけ天名一家を迎え撃ち、壊滅させた。 この戦いを通じ紗智の心も少しほぐれてきた。 浅井は来るべき忠兵衛との対決へ心新たにする。 まれにみる凶作の中、定海藩では守旧派が動かない直篤を盾に圧政を敷き、農民の反乱を招く。遂には蟄居していた江田一家までが自害した。農民は江戸へ直訴に向かう。 何故か神原はそんな定海藩へと赴く。 ☆彡浅井と忠兵衛の決着が!神原の決意は!そして定海藩は!怒涛の結末を迎える最終巻。2017/12/30
あかんべ
8
もうすこし短く終わることも出来たのではと思うが、切りのいい数字で終わらしたかったのか。忠兵衛より、浅井や神原の活躍の方が光っちゃったかな。2014/11/27
kazukitti
6
んー大体落ち着くところに落ち着いたEDだとは思うけど、最後が説明的過ぎるというか、多分こう伏線とか前振りが巧くいってなかったんじゃないかなぁと思う。浅井にしても神原にしても、もっと伏線張っとくべきだったでしょ。オチはアリだけどそのフラグ知らねぇしwって。それにしたって、デロイアの革命が成功してクリンとデイジーの二人は共に未来を進み始めたけどその時惑星デロイアは地殻変動による惑星規模の超巨大地震に見舞われるわずか数年前だった的暗澹たるコレどうなの?w 終わりよければ全てヨシとは言えんよなぁw2018/09/24
kmzwrs5781
1
シリーズ完結編。忠兵衛が江戸に出てきてからの毎日、世間知らずが出会い別れてきた人々、関わりを持ってきたこと、まっすぐさを貫き通した生き方、全て間違いではなかったと証明された時にシリーズ完結という実感が湧いた。別れは辛いけど、それでも前に進んでいく若者の前途に幸あれ。2024/08/28