岩波文庫
シレジウス瞑想詩集〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 298p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784003381922
  • NDC分類 941
  • Cコード C0116

出版社内容情報

シレジウス(一六二四―七七)はドイツ・バロック時代を代表する神秘主義的宗教詩人.そのほとんどが二行詩で書かれた『瞑想詩集』はおよそ千七百句から成り,深い瞑想をとおしてえられた人と神との同一性あるいは霊的合一性,人が神の領域に入る可能性などへの詩人の確信が美しくも簡潔なことばで告白されている.わが国初の全訳.

内容説明

『瞑想詩集』の原題は「ケルビムのごとき旅人」である。シレジウスは、神のもっとも近くにいる天使ケルビムのような存在になろうとして地上をさまよう者だ、と自己を考えたらしい。そのために瞑想をとおして内面への旅をつづけたのである。「天国はあなたの中にある。他の場所に神を求めれば、あなたは神を見失ってしまう」と彼はいう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

にゃおんある

35
まるで風に揺れるスイングドアのように風の名残を留めて、扉の奥に海と砂浜と空がモザイクみたいに曖昧に広がっているんだ。それがまたフィルムになって時空に連綿に浮かんでると考えると、セグメントは四角形になるのだろうか。零れていくピアノの旋律はブラームスでスーパーボールのように弾み去っていく。車輪の中の車輪は、ピニオン式で素早く移動できる。天使の名はケルビム、四枚の翼、四つの顔を持つ。人間のようでいて、鷹であり、かつたは獅子でもあった。詩には四つの意味を持つ。2018/04/09

記憶喪失した男

8
シレジウスは、本名をヨハネス・シェフラーという。ドイツ神秘主義思想家には、シレジウスの他に、パウル・ゲルハウト、テールステーゲン、メヒティルト・フォン・マグデブルク、などの宗教詩人がいる。さらに、エックハルト、ヨハネス・タウラー、ハインリッヒ・ゾイゼ、ヤコブ・ベーメなどの神秘主義者がいる。キリスト教神秘主義は、まったく知らない分野であり、何が書いてあるのか興味があったが、「シレジウス瞑想詩集」についていえば、宗教的幻想だなと思った。期待していたのは、独創性や現実の把握との関連であり、それはあまりなかった。2022/02/04

暗頭明

6
219 人間は人間にとどまっていてはならない。人よ、一個の人間にとどまっているなかれ、至高のものとならねばならない。(…)// 上下巻と順を追って読んだが、下巻末の「解説」(のとりわけ「生涯について」)を最初に読んでおくのがいいかもしれない。「シレジウスは一六四八年パドアで医学を修め、医学、哲学のドクターを取得したとき、友人の記念帖に「この世界はまことに美しき無である」と書きとめているように、彼は本質的なことを短い言葉で深く鋭くえぐり出す力を若いときから発揮していた」(p.294-)2014/07/30

双海(ふたみ)

1
よくわからなかった・・・。2013/04/02

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