内容説明
柳剛流免許皆伝の影同心、朝比奈玄堂は増上寺山門で行き倒れた幼な子を助ける。杉作と名乗ったその子供は、江戸に出奔したまま行方知れずの母を探してはるばる相模からやってきたという。自らの孤独な境遇を重ね合わせた玄堂は、奉行所の仮牢を破って逃げた吉田勘兵衛の探索の傍ら、杉作の母親探しに乗り出す。壮絶な剣と溢れる情が至福の余韻を残す傑作シリーズ第三弾。
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年熊本県生まれ。脚本家などを経て、94年に作家デビュー。冒険小説、ハードボイルドを皮切りに、近年は時代小説に力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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