双葉文庫<br> 渡り鳥―知らぬが半兵衛手控帖

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双葉文庫
渡り鳥―知らぬが半兵衛手控帖

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  • サイズ 文庫判/ページ数 310p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784575665369
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

御禁制の品の探索をしていた北町奉行所隠密廻り同心の原田平四郎が消息を絶った。与力の大久保忠左衛門の命を受け、原田の行方を追い始めた白縫半兵衛は、深川の廻船問屋「湊屋」を探りはじめるが……。書き下ろし人気時代小説シリーズ第十六弾。

内容説明

深川佐賀町の廻船問屋・湊屋の周辺を探索していた隠密廻り同心の原田平四郎が行方知れずとなった。原田の消息を探りはじめた臨時廻り同心の白縫半兵衛は、浪人者の長屋に密かに出入りする原田の妻女を目撃する。そんな折、信望厚いと評判の湊屋の主・徳右衛門をつけ狙う男の影がちらつき始め…。“知らぬ顔の半兵衛”の粋な人情裁きを描く好評シリーズ第十六弾。書き下ろし長編時代小説。

著者等紹介

藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」で脚本家デビュー。以後、刑事ドラマ、時代劇を中心に400本以上の作品を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソババッケ

9
シリーズ16作目。例によって4つの連作短編。上司にも当たる吟味方与力の大久保忠左衛門からの仕事は1件のみ。他の3件は市中巡回中に出会ったことでの事件。こののんびり感がいいのだろう。実際のところは未解決事件が山のように溢れているのが実情であろうが。どこやらの警察で未解決事件が数千件も放置されていたという報道があったばかりで、そっちの方が本物くさい。毎回、切絵図で足取りを忠実に描写するのも江戸の町を想像するには面白い。それにしても半兵衛の私的な物語は一切語られない、こんな捕物帳も珍しいのだが・・・。★3.32016/02/11

M2

6
毎度お馴染みのメンバーが活躍する人情話。切なかったりほっとしたり、いつものように面白かったけど、やっぱりマンネリ感も否めないのは半兵衛たちの生活環境に変化がないせいだろうなぁ。半次や鶴次郎に想い人ができて徐々にまとまっていく展開とかあってもいいんじゃないかと思う。って前巻の感想にも同じようなこと書いた気が(笑)ところで2話目のおふくちゃんが健気で可愛かったけどあの状況で父親が戻るってのはちょっと無理があるような。戻ってもぎくしゃくしそうだけどおふくちゃんにとってはそれでも幸せなのかな。2012/03/12

だいしょう@SR推進委員会

6
安定路線の時代小説というべきか。お約束の人情話ですが、なぜか、手にとってしまうのよね~。自分にとって、「知らぬ顔」は黄門さまの「印籠」みたいなものかしら。それにしても、半兵衛のペースは、面憎いほど変わらない。「出稼ぎ」に出てくる少女おふくが屋敷に居候した時は、今までと違った雰囲気でよかったなぁ。おふくちゃん、けなげで可愛かったし。このまま屋敷で働けばいいのにと思ってしまった。そういう展開もありな時期にきているのか。秋山シリーズと同様な流れにとは望まないが、やわらか~い、ほのぼのとした場面がちょっとほしい。2012/02/29

rakim

5
シリーズ時代物はいくつか読んでいますが、安心して気楽に読めるのが一番。藤井さんのこの短編シリーズ、最初からじゃなくても楽しめるし、実は一つ一つの話がふくらませれば長編にでも行けそうなものが多いのを、スピーディーに簡潔に落着しているところが好きです。2012/03/18

あかんべ

5
半兵衛と半次。主従であるが捜索の役割は半々。意図してのネーミングか?このシリーズのお約束として知らぬ振りをして、人を、罪を、過去を見逃す「立ち腹」の左馬之介は、すぐ医者に診せれば助かりそうなのに武士には厳しく町人に甘いスタンスのせいか?2012/02/27

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