内容説明
十日もの間、行方知れずとなっていた日本橋の大店の主・宗右衛門が浅草で発見された。雷門の前でぼんやりと座り込んでいた宗右衛門は記憶を失い、みすぼらしい人足姿に身を窶していた。北町奉行所臨時廻り同心白縫半兵衛らは、宗右衛門が辿った足取りを追いはじめるが…。“知らぬ顔の半兵衛”の粋な人情裁きを描く好評シリーズ第十五弾。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」で脚本家デビュー。以後、刑事ドラマ、時代劇を中心に400本以上の作品を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
115
知らぬが半兵衛手控帖「五月雨」15巻。既に20巻にて完結しているが15巻を読んでいなかったので、弥平次親分や雲海坊、由松さんも登場懐かしいです、「新・知らぬが半兵衛手控帖」など書いて欲しいですね。2015/11/26
あかんべ
5
半兵衛を支える岡っ引きの半次と鶴次郎は、働く働く。腐れ縁では半次が初恋の相手と、うまく行くかと思わせたが、悲しい結末に。がんばってる人には幸せになって欲しい。2011/10/05
だいしょう@SR推進委員会
4
知らぬが半兵衛が真骨頂の短編集。いい味出しながら、幸せにしたい人のために知らぬふりをしています。表題作「五月雨」は全編を通して降る雨が印象的な作品。独特の雰囲気を漂わせています。シリーズを通して、各事件の類似性は否定できませんが、江戸の世界を楽しみたいと思った時には外せない作家さんでしょう。たまには、半兵衛さんの少し色気のある話も読んでみたいな。2011/09/09
M2
3
マンネリといえばマンネリ。でも変わらないところがこのシリーズの魅力でもありますね。朝の縁側で房吉に髪を結ってもらう穏やかなひととき、半次や鶴次郎をお供に町を歩き、事件が解決すれば半次達や時には柳橋ファミリーも交えてささやかな宴をする。そんな半兵衛の世界が変わることなく続いて欲しい。とはいえ半次や鶴次郎のそして半兵衛の浮いた話のひとつも見てみたい気もします(笑)。2011/10/16
zuccalove
1
面白い。 悪い奴らには厳しく。 人のために、知らんぷり。 2018/05/30