出版社内容情報
吉原を火の海にし、浅草寺の寺銭を盗もうとする火男の一党の陰謀を卯之吉が暴く! 大好評シリーズ第五弾。
内容説明
遊冶郎気取りで吉原遊びを楽しんでいた内与力の沢田彦太郎が、遊女殺しに巻き込まれ下手人扱いされる。窮地を脱するため思いついたのが、八巻卯之吉に吉原同心を命じ身の潔白を証明すること。だが、三国屋の若旦那は同心として乗り込むことはできない。そこで卯之吉が思いついた奇想天外の策とは…。大好評シリーズ第五弾。
著者等紹介
幡大介[バンダイスケ]
1968年、栃木県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。テレビ局嘱託職員、CM製作会社に勤務。1995年、文筆業に転じフリーライターとして活躍。2008年、「天下御免の信十郎」シリーズ(二見時代小説文庫)で時代小説作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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初美マリン
106
見習い蘭方医の知識が役にたつ、芝居がかっておもしろい2021/05/26
sin
61
端から同心としての自覚が無いせいで、事件を解決する意気込みはない(笑)上役の窮地にも淡白にやっぱり上役しか下手人はいないと割り切ってしまう。ヤキモキするのは疑いをかけられた当事者と真相を知る悪党ども、そしてヤキモキさせられる読者。しかしその拘りはないが、持ち前の好奇心でもってパズルのピースを繋ぎ合わせて、見事悪党一味の謀を暴きたてる。卯之吉の意には反するが、案外同心天職かも(笑)最後に毒の種も蒔かれて、乞うご期待!2019/06/05
yamatoshiuruhashi
55
大富豪同心5作目。今回は吉原が舞台。得たりとばかりに遊び倒す卯之吉さん、図らずも謎解きの中心人物となり、まさに名探偵ぶりでしたが、本人はのほほんと気の向くままに遊んでいるだけというのが、なんとも脱力感があって気楽に読める。でも書き方によっては非常に緊迫感のある捕物帖となる題材、筋だった。2023/08/23
はにこ
41
今回は由利之丞が吉原で大活躍!それをハラハラしながら見守る弥五郎もカワイイww卯之吉はボーっとしているだけで終わるかと思いきや、蘭医の知識を元にキレキレ。吉原での名声まであげてしまった卯之吉。今回も笑わせてもらった。2021/04/15
ベルるるる
32
何だか、勘違い人間だらけが登場する時代小説だよね。でも、読んでると何か愉快な気分になってくる。これって貴重だわ。続きを読む事に決めた!!2018/08/23
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- 和書
- 立証責任 〈上〉