内容説明
本所竪川沿いの空き家から火の手が上がり、夜空を赤く染めた。北町同心村岡小平太と岡っ引の彦八は、付近で酔い潰れていた男を付け火の咎で捕縛するが、捕違いを懸念する吟味与力大久保忠左衛門は、臨時廻り同心の白縫半兵衛にさらなる探索を命じる。次第に明らかになっていく付け火の真相とは…。“知らぬ顔の半兵衛”の粋な人情裁きを描く好評シリーズ第九弾。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」で脚本家デビュー。以後、刑事ドラマ、時代劇を中心に400本以上の作品を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ソババッケ
3
シリーズ9作目。半兵衛にお奉行の密命が・・・。といっても奉行の個人的問題で、縁戚の放蕩息子の行跡を探れというもの。お奉行というのは榊原主計頭忠之のこと。就任してあまり経っていないようで、文政2~3年ころの設定かな。このお奉行様は大岡越前や遠山の金さんほどではないものの、時代小説にはときどき登場する。あの鼠小僧次郎吉を裁いたお奉行様でもあり結構有名であるからか、在任が17年の長きにわたったが故か。ということで、次郎吉の登場は近いということになる。半兵衛旦那はどう対応するのだろうか、楽しみでもある。★3.32013/09/30
zuccalove
1
すかっとする。 半兵衛さんなかなか刀の腕前もいい。2018/04/27
Suzu
1
知らん顔の半兵衛シリーズ第9弾。第3話十五夜のおはつ。辛かっただろうなと思った・・・・。2016/03/16
沼田のに
1
このシリーズが20巻も続いたのが分って面白く読んでいたら、最後のオチがまた一皮向けた結末で半兵衛の傲慢部分が垣間見ることが出来てうれしい。7/102014/08/16