出版社内容情報
パワハラ告発があった企業から調査を依頼された新人弁護士の木村とベテランの高塚弁護士だったが、投書は匿名で加害者も被害者もわからず調査は難航。悲鳴をあげているのは意外な人物だった――。新人&敏腕弁護士が難儀な依頼を解決。鮮やかな結末に驚嘆必至の連作リーガルミステリー!
【目次】
内容説明
弁護士の木村は顧問先企業からパワハラ調査を依頼された。パワハラを訴える投書はあるものの、被害者も加害者もわからなかった。苦しんでいる社員は誰なのか?(『悲鳴だけ聞こえない』)遺言執行をはじめて担当する木村。死んだ父から遺産をもらえないと知ったギャンブル狂の息子が怒り任せに取った行動が…(『無意味な遺言状』)。新米弁護士と敏腕の先輩が難儀な依頼を解決する「木村&高塚弁護士」シリーズ第3弾。5編の傑作を収録。
著者等紹介
織守きょうや[オリガミキョウヤ]
1980年、ロンドン生まれ。早稲田大学法科大学院卒。元弁護士。2012年『霊感検定』で第14回講談社BOX新人賞Powersを受賞し、2013年にデビュー。15年『記憶屋』が第22回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞し、後に映画化される。21年『花束は毒』が第5回未来屋小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
22
顧問先の企業からパワハラ調査を依頼された新米弁護士の木村。投書の事実はあるのに、苦しんでいる社員の悲鳴だけ聞こえない連作短篇ヒューマン・ミステリ第3弾。被害者も加害者もわからないパワハラの正体、打ち子詐欺相談の思わぬ結末、依頼人の意に沿わぬ遺言状、自己破産手続きにおける依頼人の利益、相続前に目減りした遺産と行方不明の兄の行方。落とし所を見つけるのが上手いそつのない高塚先輩の有能っぷりは流石ですけど、細かいところまでしっかり目配りをして依頼人に寄り添う木村もまた、クライアントにとっては頼もしい弁護士ですね。2025/10/15
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