出版社内容情報
ニュートン力学における時空概念の批判を通じてアインシュタインの相対論へ道を拓いたマッハの「時間・空間論」6篇。科学と哲学との結合が織りなす認識論的考察。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
17
計測的空間に対する生理学的空間 幾何学の心理学と幾何学の自然的発達 自然研究の立場から見た空間と幾何学 計測的時間に対する生理学的時間 時間と空間 時間・空間に関する一考察 を搭載している。 マッハに関しては、広松渉、伏見康治、広重徹という大御所が論文を書いているので併せて読むとよい。2020/03/07
Ex libris 毒餃子
5
物理学に触れたことがなかったので、内容がなかなかきつかった。生物の感覚としての空間と幾何学的に把握する空間に違いがある、という説はユクスキュルの環世界説を予感させる。2018/06/23