出版社内容情報
気鋭の歴史学者とその弟子の学生が立ち寄った場末のバーには、美人バーテンダーと歴史学者を自称する常連客の老人がいた。なんてことはない会話から歴史推理合戦がはじまり……。今回も徳川埋蔵金の在りかから天草四郎の正体、応仁の乱の真実など「歴史の常識」を覆す新説・奇説が披露される。そして、美人店主と常連の老人の怪しい関係にも意外な結末が!? 好評を博した連作歴史ミステリー小説、待望の第二弾!
内容説明
気鋭の歴史学者と助手が迷い込んだバーは美人バーテンダーと常連の老人が歴史談義に花を咲かせる一風変わったお店だった。歴史の常識では考えられないような奇説、珍説が飛び出すので、学者と助手は一笑に付すが、話を聞いていると意外や意外、筋が通ってくる―。今回は「ドラゴンと竜」の違いからはじまり「応仁の乱のはじまりと終わり」「天草四郎の正体」そして「徳川埋蔵金の本当のありか」まで、目から鱗の歴史の新説が次々に飛び出す。
著者等紹介
鯨統一郎[クジラトウイチロウ]
1998年『邪馬台国はどこですか?』でデビュー。同作はシリーズ化されるなどデビュー作にして大きな話題になる。その後も大胆な解釈で歴史の常識を覆す小説作品を多数送り出す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒデキ
32
元本を読んでいるんですが、まるで覚えてなくて 新鮮に読めました 鯨先生のと言うかミサキさんの切口に「え~!」となってしまったのは、相変わらずの感じでした。 一部、修正かけてあるのかな?と思える記述も楽しかったです2024/11/21
Ryuya Matsumoto
8
いろいろな考えに触れるのは楽しい。主人公(?)の学生さんの心の声はほぼすっ飛ばして読みました。2024/12/02
オールド・ボリシェビク
5
飲み屋のママなどが、歴史上の謎などをあれよあれよと解いていくミステリ。鯨統一郎はこの手のミステリの走りで、「邪馬台国はどこですか」を初めて読んだのはいつのことだったか。1997年ごろか。先日、亡くなった書評家の茶木則夫さんに薦められて読んだんだったなあなどとさまざまな記憶がよみがえってきた。本書もその流れで、バーの美人バーテンダーが「徳川埋蔵金の在りか」「天草四郎の正体」「応仁の乱の真の勝者」を一発で当てる。まあ、一種の歴史解釈への切り口として楽しめますね。2024/11/22