出版社内容情報
「人のいちばん言われたくない言葉」が分かる引っ込み思案な弟と、「人のいちばん言われたい言葉」が分かる明るく社交的な兄。正反対な性質と特異な能力を持つ兄弟は、ひょんなことから身近な人々にまつわる事件に巻き込まれ、関わる人々の心のわだかまりを解きほぐしていく。時に人を救い、時に人を傷つける、言葉の持つ力を描く、全く新しい特殊能力兄弟バディストーリー!
内容説明
人のいちばん言われたくないことが分かる、内向的で人付き合いが苦手な弟と、人のいちばん言われたいことが分かる、社交的で明るい兄。まるで正反対の性質と特殊な能力を持つ兄弟は、身近な人物の間で起きるトラブルに潜む謎を、能力を使って解き明かしていく。言葉は時に刃となって心を傷つけるが、一方で、活力となって人を救うこともできる。言葉の持つ力を全く新しい形で描き出す、特殊能力兄弟バディミステリー!
著者等紹介
夏凪空[ナツナギソラ]
2022年、『虹のような染色体』にて第5回双葉文庫ルーキー大賞を受賞しデビュー。意欲的な設定を作り出す柔軟な発想力を持ち、緻密な人物の心理描写も得意としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ムーミン
21
ライトでありながらも、深いところで考えられるテーマ。ここのところの読書で考えていた家族の在り方とか、思いや願いと言葉との関係などなど、自分的には価値のある作品でした。2024/03/20
Mayrin
7
良いお話のようで、よくわからなかった。とっても惜しい感じがしました。2024/02/18
ICHI (atomic)
4
子どもの頃から、言葉というものを扱うのが怖かった。人と三秒間目を合わせると、その人の最も言われたくない言葉がわかる 言葉程、難しいものはない。一歩間違えば傷つけてしまうし、例えコミュ力が高かろうが、褒めてばかりも人の為にはならないよね2024/02/15
よし
2
ひとと3秒目を合わせれば、兄はその相手の言われたい言葉がわかり、弟は相手が言われたくない言葉がわかる。主人公は弟で、自分の能力を嫌悪し、営業職でありながら相手の目が見られない。兄弟は身の回りで起こるトラブルをその能力を使って解決し、弟はその過程で気づかされたこと、兄や母、同僚の智佐を深く知ろうとすることで、少しづつ人と向き合えるようになってゆきます。言葉にちゃんと自分なりの意味を持たせることができるようになりたいと思いました。2023/12/20
himanaka
1
相手が言われたい言葉、言われたくない言葉、どちらも知ることができたら人間関係がうまくいくかもと思っていたけれど、確かにそんなに簡単なものじゃないよね。それにしても自分のことで考えれば、言われたい言葉って何だろう。言われたくない言葉なら数えきれないほどあるけど。2023/12/12