出版社内容情報
没後も語り継がれる美しい歌姫だった祖母を持つ歩。祖母と似ても似つかない容姿がコンプレックスで、他人の美貌に辟易し、なるべく目立たぬように生きていた。しかし、歩の運営するファッションブランドが経営困難な状況に陥り困っていたところ、モデルの穣司と出会い……。自らの弱さに目を瞑ってきた人間たちが一歩ずつ成長する姿を丁寧に描いた物語。
内容説明
国民的歌手だった美しい祖母は、自分とは似ても似つかず超えられない存在。常に比較されてきた歩は他人の目を恐れて目立たぬよう生きていたが、経営するファッションブランドの人気が低迷しデザイナーの相棒にも見限られ、最悪の状況に陥る。そんな折、仕事を失いかけているモデルの穣司と出会う。歩のブランドの建て直しを穣司は強引に手伝いはじめるが…。弱さを抱えた者たちが成長する姿を丁寧に描いた物語。
著者等紹介
彩瀬まる[アヤセマル]
1986年千葉県生まれ。上智大学文学部卒業。2010年「花に眩む」で第9回「女による女のためのR‐18文学賞」読者賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。