出版社内容情報
長崎でOLをしている丸川頼子は、眼鏡橋そばで居酒屋を開いていた父親が亡くなり、お店を継ごうと決意するが、母親に反対されてしまう。そんな折、店の前で行き倒れになっている謎の男を発見した頼子は、男に食事をふるまう。すると、コータと名乗るその男は「君の料理に胃袋を掴まれた。もう一度、ここで店をやろう!」と、いきなり宣言してきて……。長崎の名物グルメてんこ盛りの、読めばお腹が空いてくる食べ物小説。
内容説明
長崎でOLをしている丸川頼子は、眼鏡橋そばで居酒屋を開いていた父親が亡くなり、お店を継ごうと決意するが、母親に反対されてしまう。そんな折、店の前で行き倒れになっている謎の男を発見した頼子は、男を介抱して食事をふるまう。すると、コータと名乗るその男は「君の料理に胃袋を掴まれた。もう一度、ここで店をやろう!」と、いきなり宣言してきて…。長崎の名物グルメてんこ盛りの、読めばお腹が空いてくる食べ物小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆなほし
37
両親の居酒屋を継ごうか悩んでいた頼子は店の前で行き倒れている謎の男に食事を振舞った所、「君の料理に胃袋を掴まれた。もう一度ここで店をやろう!」と宣言してきて…。客の拠り所になるようなカフェよりどころ、とても素敵なお店だ。客に寄り添った料理を提供する、という訳ではなく、頼子自身もまだまだ成長中で悩みながらお店を切り盛りする感じが新鮮。長崎の名物だと言うトルコライスを初めて知ったのだが、なんて贅沢で素敵な料理なんだろう!書生姿の謎の男コータも、ミステリアスで面白いキャラをしている。頼子の成長を応援したい。2020/08/16
かおりんご
27
小説。長崎が舞台だからと読んだけど、あまり長崎らしさを感じられず。もうちょい方言を入れてほしかった。あー、次に長崎に行けるのはいつになるかなぁ。そんなことを思いながら、さらさらと読了。2021/04/05
なな
17
行き倒れている男性を助けるところから始まる物語。既視感は拭えませんが、長崎の良さを存分に楽しむことができたので、個性はあったかなと思います。コータは謎だらけの存在でしたが、正体が明かされ、不可解な行動も納得はできました。出てくる料理がどれも美味しそうです。長崎ならではのメニューに興味津々でした。観光地にも足を運んでみたいです。2020/08/26
coco夏ko10角
14
眼鏡橋のそばにある両親がやっていたお店でカフェを。長崎観光もいいな。たくさんの札束とかすぐに引っ越してきたりとか、自分だったらコータは怖いけど頼子は純粋だ。妹・実里が作ったものを褒められて色々考えて決断するのよかった、実里メインの話があってもいいかも。2022/07/11
すみっちょ
10
コータが出資する動機や頼子が葛藤しつつも受け入れるところはラノベならではの強引さかなぁと感じましたが、話全体はよかったと思います。食事もおいしそうだし、主人公の周りの人たちについても程よく描かれていました。コータの正体は私も含めおそらく多くの方が早い段階で気付くと思いますが、頼子は純粋だなぁ…長崎の観光名所がたくさん登場するので、いつか行ってみたいと憧れています。続編があれば読みたいです。2021/01/24