出版社内容情報
一家の大黒柱・花菱清太郎が家族全員を巻き込んで始めたのは、『レンタル家族』という商売。行く先々で依頼人の理想の家族を演じるものの、失敗につぐ失敗で借金はかさみ、家計は火の車に。やがて住む家すら失った花菱家の六人は、それぞれ別の道を歩んでいくが・・・・・・。 これぞ荻原作品の"原点"!笑いと涙が詰まった傑作家族小説、新装版にて刊行!
内容説明
一家の大黒柱・花菱清太郎が家族全員を巻き込んで始めたのは、『レンタル家族』という商売。行く先々で依頼人の理想の家族を演じるものの、失敗につぐ失敗で借金はかさみ、家計は火の車に。やがて住む家すら失った花菱家の六人は、それぞれ別の道を歩み始めるが…。笑いと涙が詰まった荻原作品の“原点”ともいえる傑作家族小説。
著者等紹介
荻原浩[オギワラヒロシ]
1956年埼玉県生まれ。成城大学卒業。広告会社勤務を経て、コピーライターとして独立。97年『オロロ畑でつかまえて』で第10回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2005年『明日の記憶』で第18回山本周五郎賞、14年『二千七百の夏と冬』で第5回山田風太郎賞、16年『海の見える理髪店』で第155回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫綺
63
2004年出版、双葉文庫にて読了。どさ回りの大衆演劇一座、家族の成長物語。笑える、感動する、面白い♪2019/09/21
yukision
58
レンタル家族を仕事とする一家はもともと旅芸人であり、再び大衆演劇の世界に身を投じることに。中盤から先は読めたが、同時にそのあたりから面白くなった。章ごとに語り手が変わることで、それぞれの人物像が立体的に、鮮やかにイメージ出来た。2021/07/14
馨
46
荻原さんの長編エンタメ家族小説。前半のお姉ちゃんの結婚式の話とか、依頼人の家族になりきって家族で訪問するシーンには面白い回もあったのですが私には少し合いませんでした。映像化した方が絶対面白いと思います。2019/09/29
カブ
43
花菱家は、自分で立ち上げた劇団を潰し、その後「レンタル家族」を始めたのに借金を作って家を失ったりする家長の清太郎に振り回されている。行き当たりばったりなことが上手くいったりしてハラハラしながらも、面白い。家族それぞれの行く末はちょっと不安だけど、少しづつ成長していく子どもたちに助けられた。2020/03/15
達ちゃん
39
ドタバタ喜劇を地で行く家族の物語。荻原さんらしいユーモアあふれるストーリー、楽しませてもらいました。2020/06/19