出版社内容情報
葵が大学2年生となった夏。大丸京都店での修業を終え、次の修業までの短い夏休みを『蔵』で過ごしていた清貴のところに、高校時代の先輩・日野が尋ねてきた。最近、勤めていた会社を辞めたという日野を、清貴は永観堂に誘う。「永観堂といえば秋では?」といぶかしむ日野だが…。また、『円生の独白』では、円生の過去が明らかに! 大人気シリーズの魅力が満載の第11弾。
望月麻衣[モチヅキ マイ]
著・文・その他
内容説明
葵、大学2年生の夏。大丸京都店での修業を終え、次の修業までの短い夏休みを『蔵』で過ごしていた清貴のところに、高校時代の先輩・日野が尋ねてきた。最近、勤めていた会社を辞めたという日野を、清貴は永観堂に誘う。「永観堂といえば秋では?」といぶかしむ日野だが…。他に、『円生の独白』では、円生の生い立ちが明らかに!大人気シリーズの魅力が満載の第11弾。
著者等紹介
望月麻衣[モチズキマイ]
北海道出身。2013年にエブリスタ主催第二回電子書籍大賞でデビュー。2016年本作が『京都本大賞』を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
177
間奏曲のような巻。これまでの回想を視点を変えながら綴っていく。ここまで来ると、自分がミステリとしてではなく、ホームズと葵ちゃんとのラブストーリーを読みたがっていることは確実だ。すっかり登場人物に肩入れしている。二人とも成長した。年齢は当たり前だが、人間的にもずいぶん変わった印象。半年以上買わずに静観していたので、12巻も出たのを機に、読書を再開。2019/09/30
雅
106
これまでのエピソードを別の人の視点から描く番外編。店長と香織の意外な展開や利休の腹黒さ、敵役の円生の人間臭さ等楽しく読めた。京都ガイドや美術の蘊蓄もあって満足な一冊2019/11/06
hiro
84
題名が示すとおり京都が舞台のライトミステリーということで、このシリーズを読み出して約三年半になる。第10弾からは恋愛色が強くなっていたが、この第11弾ではホームズは葵にデレデレしているだけで、探偵らしい活躍はまったくなく大変残念だった。あとがきによると、この第11弾は『振り返り巻』であり『夏休み回』ということで、『探偵回』ではなかったらしい。恋愛色が強くするだけでなく、ホームズの題名がある作品なのでミステリーの部分は忘れないでほしい。次回は『探偵回』のハードボイルド系ということなので、それに期待する。2019/04/13
真理そら
70
振り返り短編集、イケメンガイド付き京都観光案内ではなく登場人物深掘り編的な短編。円生のイケメン振りと利休との気の合い方がおもしろい。もうこの二人のBL要素があっても驚かない。店長と香織の始まる前に壊れた恋は二人に良い経験だったかもしれない。2022/05/08
ひさか
69
2019年1月双葉文庫刊。シリーズ11作目。天の川と青い星々、月夜の宴、似て非なるもの、円生の独白、あの頃の想い、の5つの連作短編と、序章、家頭誠司の憂鬱、北山デート、の3つの掌編。ホームズはすっかり恋愛ドラマ路線になったようです。少し残念。2019/08/15