出版社内容情報
あるきっかけから殺処分寸前の犬「小夏」を引き取った真央。仕事も恋もうまくいかない毎日に、小夏がリズムを与えてくれる『ニューサマーオレンジ』。野良猫「麦」と暮らす夫婦に訪れた試練。生への希望と儚さを描いた『麦ねこ』。人間に寄り添う「小さな命」との温かくも穏やかな日々を描く中編小説二編を収めた感動の物語。
飛騨 俊吾[ヒダ シュンゴ]
著・文・その他
内容説明
あなたが好きなのは犬ですか?猫ですか?あるきっかけから殺処分寸前の子犬“小夏”を引き取った真央。仕事も恋もうまくいかない毎日が、その小さな存在によって少しずつ変わっていく。広島を舞台に愛犬とその家族の愛情に満ちた日常を描く『ニューサマーオレンジ』。鎌倉に暮らす夫婦に訪れた思いがけない試練。飼い猫“麦”の目を通して生への希望と切なさを描いた『麦ねこ』。人間の心に寄り添う“小さき命”との温かくも穏やかな日々を綴った中編小説二編、胸に迫る感動の物語。
著者等紹介
飛騨俊吾[ヒダシュンゴ]
1964年生まれ。神奈川県横浜市出身。会社勤めの傍ら小説を書き続け、長編小説「エンジェルボール」を電子書籍で個人出版。2015年、大幅な加筆と再編集を経て『エンジェルボール』(全4巻)を文庫化し作家デビュー。2016年には同作品で第6回広島本大賞小説部門の大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
180
話はベタだが、それでもお釣りがくるぐらい、なんて素敵な物語なんだ。人と犬、人と猫のなんてことない、ごくありふれた日常の生活の物語で切なくもあるんだけど、そこには優しさと純粋という言葉が本から飛び出してきそうだった。この作家さんの犬と猫にたいする深い愛情を感じ、優しさ溢れるふたつの物語に、ただただ涙が溢れた。歳をとって狡くなった心、汚れた心が浄化された。この物語を読んだ自分は今、間違いなく優しい心をしっかり持っていると信じたい。人に優しく自分に厳しく生きたいね。2020/12/21
papako
70
保護犬を引き取る『ニューサマーオレンジ』どんな状況になっても小夏は真央に飼って欲しかった。いくら両親が可愛がってくれたって、小夏にとって飼い主は真央だったんだから。うちの犬も生後半年で我が家にきました。今でもその半年飼っていたトリミングの先生が1番好き。それだけ犬というのは単純で純真なんだと思っています。そこが気になって、もう1作の『麦ねこ』も素直には読めなかったな。ちょっと残念。2019/03/19
ポチ
56
大切な友から頂いた本。小夏、麦、いい人に出逢えて良かったね。とても優しく温かく胸が締め付けられる作品。2021/09/15
たるき( ´ ▽ ` )ノ
54
良いタイトルだ。読み終わった時、そのストレートさが心に響いた。別れが辛くて動物と一緒に暮らしたことはなかったけれど、出逢いの素晴らしさが辛さを上回るんだね。いつか出逢いがあったら、一緒に幸せに暮らしていきたいな。愛に溢れた作品に出逢えて良かった♫2021/01/22
hundredpink
53
犬好き猫好きどちらにも対応。ペットとのかけがえのない時間の物語。おすすめします。2018/12/24