内容説明
ひとつひとつは驚くほど短いけど、ぜんぶで60編のショートショートの中に、恋愛のもどかしさも、嬉しい気づきも、せつなさも楽しさもみんな詰まってる。共感要素は特大。数多くのヒットポップスを生み出してきた名作詞家だから描ける「恋愛小話」。オチがつきヒネリがきいて、なんだかスカッとする読後感もついてくる。『推定恋愛』『推定恋愛two‐years』を合冊して再構成した完全版。ちょっと時間ができた時にサッと1話読める、ちょっぴりオトナなラブストーリー集。
著者等紹介
森浩美[モリヒロミ]
放送作家を経て、1983年より作詞家。現在までの作品総数は700曲を超える。06年、初の短編集『家族の言い訳』を上梓(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫綺
69
三者三様、十人十色、百人百様・・・それぞれの恋、それぞれの愛、それぞれの過去、それぞれの未来。1,600文字〜2,400文字で綴られるショートショートラブストーリー。若い頃ならいざ知らず、この歳で読むと胸焼けする。2018/03/19
takaC
44
あとがきに、「かなりライトな作品集」とあったけど、「かなり too ライトな作品集」だと感じた。魅力的な主人公は60人中0人に近いかも。2014/04/10
べる
27
多くの恋や愛の歌を手掛けてきた作詞家の1600字ほどのショートショート。各タイトルは恋愛のイメージとかけ離れているのに、オチがしっかり結び付いてくる。小見出しが4月から始まり、季節の移り変わりやその季節特有の恋愛を楽しめる点も良かった。言葉に出していることと心の声が葛藤しているもどかしさや、現在と過去との間に動く心の変化に切ない気持ちになる話が多かった。ただ、辛い部分もオチでスカッとなることもあった。読後感が幸せな気持ちになる話の方が好みであるが、辛い局面を乗り越える女性の強さを感じられたのは良かった。2020/07/26
Pure
24
さすが森浩美さん。上手いですよね。どんなとこからもストーリーを作り出すところなんかは。だけど、推定恋愛というよりも、交尾物語みたいな感じ。なかには、いい感じの話もあるのですが、僅か4~6ページの間にやっちゃう話が多いので、やるのが恋愛?って感じになってしまいます。無理無理この字数におさめた弊害ですね。家族シリーズを前提にした期待を持つとがっかりすると思いますよ^_^;。まあ、世の中この程度の恋愛をしているカップルも多いのかもしれませんけどね。そういう意味ではあるあるの話なのかも。2015/06/11
なつ
23
1冊に詰め込まれた60編ショートショート。恋愛の欠片だったり、予感だったり、切なさ、もどかしさ、楽しさ。色んな味が楽しめました。ただ、短すぎるため、似たような感じにも見えた。2015/12/09