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出版社内容情報
もともとは財閥の娘であったが、いまや両親の遺した借金の返済に追われる奥村寧々。そんな中彼女は、妹を高等女学校に行かせたい、その一心で身を粉にして働いていた。しかしそれをいとこの千代子は快く思わない…。そんなある日、寧々の妹は千代子の謀略にハマりさらなる借金を背負わされ、翌日に弁済できなければ〝身売り〟となってしまう。寧々は、お金を借りようと方々を廻り、ようやく〝お金を貸してもいい〟との申し出を受けたもののその条件は―――「名も知れぬ男との間に、子をもうける」という信じがたいものだった―――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かなっち
2
2025年4月新刊。友人からのお勧め本で、よくある虐げられての自己犠牲系です。今回は両親亡き後従姉妹に女中としてこき使われ、作らされた借金のために顔も知らない相手との子作りに挑む姉のお話でした。話だけ聞くとオゾマシイのですが、もちろんその相手はイケメン御曹司ですし、今まで女性に興味が無かったのにヒロインのことは早々に気に入ったようですし、寧々さんの結婚は幸せになる気配がプンプンしていて萌えます。何より、彼女のひた向きさや前向きさに好感が持てました。これからのザマァ展開も期待して、2巻も読むつもりです。2025/05/11