出版社内容情報
『迷走王ボーダー』『ハード・コア』『オールド・ボーイ』『天使派リョウ』『湯けむりスナイパー』――。2018年1月に亡くなった漫画原作者・狩撫麻礼から“バトンを渡された”、高橋留美子、ブルボン小林、かわぐちかいじ、角田光代、ハロルド作石、中村真理子、王欣太、浦沢直樹、松本大洋、いましろたかし、カネコアツシ、嶺岸信明、江口寿史、松森正、たなか亜希夫など、50数名の証言で浮かび上がる≪作家・狩撫麻礼≫の実像!! 双葉社、小学館、KADOKAWA、日本文芸社の四社共同編集による勇気と情熱の追悼本!!
内容説明
60数名の漫画家・小説家・映画監督・編集者・読者たちが、漫画・イラスト・文章・対談・インタビューなど、狩撫麻礼を語る追悼本!!
目次
序章(巻頭言&狩撫麻礼プロフィール;狩撫麻礼おそらく全単行本ジャケット ほか)
第1章 「GET UP・STAND UP」1979‐1982(高橋留美子;高橋留美子×山本貴嗣 ほか)
第2章 「リンダリンダ」1983‐1995(かわぐちかいじインタビュー;守村大 ほか)
第3章 「悲しみの果て」1996‐2004(映画『オールド・ボーイ』について;嶺岸信明インタビュー ほか)
第4章 「JUMP」2005‐2018(まんてん(漫画天国)狩撫麻礼インタビュー
竹谷州史 ほか)
BONUS TRACKS 「すべてはALRIGHT(YA BABY)」1979‐2018(狩撫麻礼“不完全”作品リスト前説;Kakibaka「狩撫麻礼の血が流れている。」 ほか)
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
32
ハードボイルド系の作品にはあまり興味はなくて。いましろたかし、泉晴記らが作画の脱力系作品が好きな自分だが。狩撫さんとマジで一緒に遊んだ、いましろたかし/カネコアツシへのインタビューが最高。狩撫さんはUFO/超能力のビリーバーで。突然長崎まで飛行機で三人で行き、現地の自称超能力おじさんを「検証」するだけして、すぐ帰京したという。なるほど、UFO好きだから「ひじかた憂峰」という別名義だったのか。2019/08/17
Nao Funasoko
21
BONUS TRACKSとして掲載の「おそらく全単行本リスト」を見る限りその9割ぐらいは我が蔵書にある。作品の多くをリアルタイムで読んでいた。狩撫麻礼は相手を見計るリトマス試験紙。彼の作品について語らえる相手は味方であっても敵であっても好きなタイプだ。2019/07/28
garth
9
「菊地成孔のラジオを毎回録音している」2019/07/30
まんだよつお
7
梶原御大と小池御大の二人が確立した漫画原作者というジャンルに、80年代ころから他分野出身者の参入が続く。関川夏央、矢作俊彦らが谷口ジローや大友克洋たちとタッグを組んだ作品群が青年誌を席巻する。そして、小池門下の狩撫麻礼。初めて読んだのは、谷口との共作『青の戦士』だったか。人を食ったようなペンネームに当初は面食らったものだが、すぐにその作品世界に取り込まれていく。バブルという虚栄の市の胡散臭さ、不確かさを撃ち続けた狩撫麻礼は、「行く先は…未知!」そう宣言し、一人その世界に向けて旅立った。合掌。2019/09/10
marua
4
自分が読んでるマンガのジャンルとはかけ離れすぎていて、結局まともに読んだことはなかったのだが、30年前のエンブレ界隈で名前を見聞きしていたから気にはなっていた。追悼原稿から立ち上る作家本人像はそれでも輪郭が不明瞭で、作品を読まないことにはわからんなあ読まなきゃな、という拙い感想に至る。連なる作家陣は今や重鎮揃いで、時の流れを感じる。個人的にはますびちゃんの追悼マンガにほっこり(←本意ではないだろうが)2023/06/11
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- 和書
- 大停滞