内容説明
本来、絶対音感は、もっと音楽を愉しむためにこそあるものだ。柔軟でバランスのいい音感を身につければ、音によって傷つけられることなく、音楽をより深く味わい、より効率的に創造することができる。絶対音感は手段なのであって、目的ではないのだ。本書は、そうした考えを前提に、自ら絶対音感をつけてみたい、あるいは子供につけさせたい、という人のためにつくられた。結論めいたことを言ってしまえば、小学生以上で絶対音感をつけるのは至難の技、ということになるのだが、努力次第でかなり近いところまで行くことは可能である。本書はもちろん、「絶対音感ってなんだろう」という純粋な興味を満たすための本でもある。音であふれた生活を音感という観点で切ってみると、世の中が違って見えるから不思議である。
目次
1 絶対音感って何!?
2 絶対音感ワンダーランド
3 絶対音感保持者のすべて
4 絶対音感を身につける―幼少編
5 絶対音感を身につける―大人編