著者等紹介
栗林佐知[クリバヤシサチ]
1963年札幌市生まれ。富山大学人文学部卒業。ガラス窓清掃、版下製作などを経て、小説を書き始める。2002年「券売機の恩返し」で第70回小説現代新人賞を受賞。2006年「ぴんはらり」(「峠の春は」を改題)で第22回太宰治賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なゆ
34
太宰治賞の「ぴんはらり」結構好きだったんだけど、その後はなかなか本が出ないな~と思ってたら、やっと! 「ぴんはらり」はちょっと時代がかった瞽女(ごぜ)ものだったが、今回の短編集は現代のちょっぴり不思議な話が多かったようで。どの話も気弱で生きづらそうな人が出てくるのだけど、なんかちょっとすっきりしなかったかな。「恩人」っていい話なんだけど。「コンビナート」も、結構ドキドキしながら読んだんだけど。不思議系がどちらかというと苦手なせいかも。2014/12/16
いつでも母さん
5
お初の作家さん。タイトルに惹かれ読了。暗く、ちょっと怖ろしくでもなんか解る。この微妙感。なるほど、あとがきで納得かな。今はこの作品集決して嫌いではないと思ったが、一年後は解らないかも・・そんな感じがした。自分の気持ちが不安定だからだろうか。2014/11/29
timeturner
2
閉塞的な状況で生きる主人公の前にふと現れる不思議な現象が、煮詰まっていた頭に異なる視点を提供し、変われるかもしれないという希望を導き出す。主人公が気の毒で、理不尽な社会や人間達が腹立たしくてどんよりしそうになるけど、ほのかなユーモアで救われる。券売機姐さん、かっこいい!2023/03/23
zikisuzuki
2
心が撹拌されました。しばらくすると少しづつ沈み行く言葉の中に「ああ、これはあの時の私だ」と思えるものがきらきらと光っていました。実際の世の中にはこのお話のような不思議な救いは無いのかもしれないし、もっと現実的な形としてあるのかもしれない。でも、まず惨めだった自分の心と向き合いたいと、そう思わせてくれる本でした。2016/05/26
信兵衛
2
初作品集ということで、少々ぎこちなさも感じるところがありますが、本作品集、私は好きです。2014/11/15
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