血は争えない

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血は争えない

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  • サイズ 46判/ページ数 472p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575248814
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「歌舞伎町の狂王」と呼ばれ、夜の街を支配した伝説の隻眼ヤクザ・不破隆次。血に縛られ、暴力にまみれた人生のなれの果ては――。1970年に母をなくして上京した15歳の不破少年。実の父親は台湾人で歌舞伎町を牛耳る『ブライトネス』グループの総帥・王大偉だった。不破は父と兄弟に認められるため、一族を裏から支え、血と暴力にまみれた任侠の道で成り上がっていく。対立組織のボスを拳ひとつで惨殺し、一般人にも容赦のない制裁を加える狂王。昭和から平成を駆け上がり、令和に没した最凶ヤクザの一代記!


【目次】

内容説明

ページをめくるたび死の匂いが強まる―令和最高のヤクザ・アクション・エンタメ小説!1970年、母を亡くした15歳の不破隆次は、新宿・歌舞伎町の支配者である実父・王大偉に会いに行くが、相手にもされなかった。絶望の底で異母兄のヤクザ・近藤に拾われた不破は、王一族を守る「盾」として、血と暴力の道へと身を投じる。対立組織を拳ひとつで壊滅させ、一般人すら容赦なく蹂躙するその凶暴性から、いつしか「歌舞伎町の狂王」と呼ばれる。昭和から平成、王一族に害をなすヤクザ・警察官・政治家を次々と葬り死刑判決が下された史上最悪のヤクザだったが、その体に流れる「王の血」には、決して暴いてはならない禁忌の秘密が隠されていた―。

著者等紹介

深町秋生[フカマチアキオ]
1975年、山形県生まれ。2004年『果てしなき渇き』で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

129
くぅ、タイトルが不満(笑)そんなに『血』に拘らずともと平民の私は思うのだ。深町作品の哀しい漢が好きだが、この隻眼の男・不破隆治も生い立ちから引き込まれた。男が惚れる男・近藤を兄と慕いやがててっぺんを・・どっこい、ただののし上がりじゃない。「歌舞伎町の狂王」が守るのはささやかな家族の幸せだったのだ。それをなにが「血」だ。バブル前の華やかな時代とその終焉、人も移ろう、だが、この隆治は違う。全編通して漂うのは血と硝煙の匂いだ。冒頭の判決公判の法廷内から私の中の血も滾り、頭を空にして楽しんだ。けど、虚しい・・2026/05/21

ゆみねこ

82
新宿歌舞伎町の支配者である実父・王大偉の妾腹の息子・不破隆次。王一族を守る「盾」としてヤクザの道を歩む。昭和の高度成長期から土地の高騰で莫大な利を得るバブル期。ヤクザ同士の争いから中国人マフィアとの抗争、暴対法以降の世の中の移り変わり。隆次がこだわった「血」、その「血」によって運命が…。深町さんらしいバイオレンス満載の1冊。近藤がクールで格好良かった。2026/06/01

オーウェン

59
田舎から出てきた15歳の不破隆次。 母を亡くし、実の父親の王大偉の会いに来た。 だが父は歌舞伎町を牛耳る大物であり、隆次はその世界に心酔しヤクザへとなることを誓う。 やくざから伸し上がり、トップにまでの上り詰めていく過程。 血よりも濃い友情。 そして父の血が流れているからこそ、組の総長へと向かっていく。 信頼できる者があっさり殺される儚さ。 そして殺人を犯した時から、もう戻れないと決意する様。 ヤクザの一代記としてたっぷり読ませる代物。2026/06/25

アーちゃん

48
初出「小説推理」2024年5月号~2025年8月号。平成二十二年、岡谷組組長の不破隆次に下された死刑判決。15歳で母を亡くし山形から上京した隆次が”歌舞伎町の狂王”と呼ばれ、判決を受けた後までを昭和四十五年・昭和五十三年・昭和六十二年・平成八年・平成十四年と令和六年という章立てで描いた一冊。当時の風俗や時代背景もしっかりと書き込んであり読みやすいのだけど、母から聞かされた”王の血”に縛られている隆次が痛ましく、真相に近づくにつれ読み進めるのが辛かった。全体的に東映ヤクザ映画に近い印象。2026/07/05

ナミのママ

43
懐かしい歌舞伎町の様子に思わず手が止まってしまった。この事件かな、あの人かな、そんな実在の人物や組織の歴史を織り交ぜながら物語が進んでいく。戦後の復興から始まり、昭和に突然巨大化していく歌舞伎町。15歳で上京した主人公の不破は、やがて岡谷組の2代目となり「歌舞伎町の狂犬」と呼ばれるまでに大きくなっていく。不破の人生は町の象徴のようだ。もうこんなに暴力シーンが続く作品は減っていくのだろうか。哀愁を感じさせる終わり方もみごとで、深町作品の中でもトップの面白さ。2026/07/14

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