出版社内容情報
まちに活動の連鎖を生み出すタウンマネージャーが各地で活躍している。事業の組み立て方やスタッフのモチベーション維持・向上、波及効果の検証まで、まちづくりのノウハウはもちろん、実践者たちの苦悩と決断を通して、人をつなぎ、まちに活動や事業を増やすしくみのつくり方を、その道のプロが実例とともに紹介する。
【目次】
第1章 まちづくりのしくみをつくるタウンマネージャー 松井洋一郎(株式会社まちづくり岡崎 代表取締役)
・時代につれて大きく変わってきたタウンマネージャーのあり方
・タウンマネージャーが直面する課題とは?
<座談会>まちづくりを仕事にする厳しさとやりがい(國廣純子、小口英二、石上僚、廣瀬建)
第2章 まちに開業・起業を増やす
1.空き店舗を面的・連鎖的に開発する 國廣純子(元青梅市中心市街地活性化協議会 タウンマネージャー)
・大人がそういう態度だから、若い人が希望が持てないんじゃないんですか!
・ビアガーデンで試した「光景の共有」、明らかになったのは「世代間の口コミ」
・「チーム澤乃井」「おうめ織めぐり」――実証実験で明らかになる青梅の可能性
・「ふだんの買い物の場を」と開催した青梅マルシェ、意外な効果も生んで
・アキテンポ不動産――オーナーと開業希望者との相性をマッチング
・いわれのない誹謗中傷を受けることもあるけれども
2.衰退していた高賃料物件をサブリースで再生 石上僚(株式会社みらいもりやま21 マネージャー)
・目の前で名刺を投げ捨てられたことも
・100軒の店を通い続けて実現したバルイベント「ホタル探検紀行」
・だが、イベントに頼る体質に違和感もいだき始めて……
・「あまが池プラザ」で見つけた、もうひとつのまちづくり
・衰退していた駅前ビル、セルバ守山「奇跡の復活」へ
・郷土愛をたっぷり語って実現した「勝部の火祭り交流館」
3.再開発の現場で伴走者として信頼を勝ち取る 千島孝弘(伊勢まちづくり株式会社プロジェクトマネージャー)
・ただの観光都市ではなかった伊勢
・タウンマネージャーとは「決断するための材料を提供する人間」
・「モデル店舗」で空き店舗解消、通行量は4年で1.5倍、「朔日バル」が恒例行事に
・背景も課題も全く違う商店街の再整備
・悩んでいるのは、整理ができていないから
第3章 まちの情報発信で地域の価値を高める
1.ストリート活用を通じてまちをひとつに 廣瀬健(株式会社まちづくり府中 タウンマネージャー)
・人とのつながりが生まれた最初の体験はチャレンジショップ
・建物や空間は作った。だが、その後はどう使われていくのか
・まちとのつながりをつくってきたイベントから公共空間活用事業へ
・一般社団法人から株式会社へ
・新たな府中を紡ぎ続ける「まちのコーディネーター」として
2.まちのリブランディングで来街者を増やす 飯田峰子(ひらがな商店街ウエストアベニュー会長)
・10以上の事業で進める横浜市石川町のまちづくり
・進学で山形から横浜へ、アルバイトで知った横浜の人のあたたかさ
・3階建ての一軒家を改装、子ども連れでも楽しめる飲食店と美容室をオープン
・便利に