出版社内容情報
海と山に囲まれた餅湯温泉。団体旅行客で賑わっていたかつての面影はとうにない。
のどかでさびれた町に暮らす高校2年生の怜は、複雑な家庭の事情、
迫りくる進路選択、自由奔放な友人たちに振りまわされ、悩み多き日々を送っている。
そんななか、餅湯博物館から縄文式土器が盗まれたとのニュースが……。
内容説明
海と山に囲まれた餅湯温泉。団体旅行客で賑わっていたかつての面影はとうにない。のどかでさびれた町に暮らす高校2年生の怜は、複雑な家庭の事情、迫りくる進路選択、自由奔放な友人たちに振りまわされ、悩み多き日々を送っている。そんななか、餅湯博物館から縄文式土器が盗まれたとのニュースが…。モヤモヤした日常を吹き飛ばす青春群像小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
714
三浦 しをんは、新作中心に読んでいる作家です。 本書は、令和というよりも、昭和な青春グラフティ(ミステリ)の佳作でした。懐かしさを感じました。 https://www.futabasha.co.jp/introduction/2021/miura_elegy/index.html2021/06/13
ヴェネツィア
616
三浦しをんの小説は、これでほぼ全て読んだのではないかと思うが、私の中での本作の序列は限りなく低い。2019年11月〜2020年6月までの連載なので、初期の習作というわけでもない。しいて分類するなら、YA小説ということになるのだろうか。どうも書く側に、これを書くのだという強い情動が欠けているように思われる。なお、連載誌は「小説推理」のようだが、こんなのでよかったのだろうか。博物館での逮捕劇も、取ってつけたような感じだし、怜の出生の秘密と、町を上げての「危機管理グループ」なる存在も仰々しいばかりで⇒2025/11/18
うっちー
566
軽めの作品。餅湯は私には熱海に思えました2021/05/25
tetsubun1000mg
550
熱海あたりの設定でしょうか、昔からの温泉観光地の商店街に住む男子高校生どものバカ話なんだけど、ホロッとさせられたりして油断できない。令和、平成を通り越して昭和を思わせる会話とストーリーに和んでしまう。地元の住民が多い街にはこんな付き合いかたがあったのでしょうね。今の若い人が読んでも面白いのかな? 二人のお母さんの設定も想像がつかなかったが父親の登場と別れ際の会話「イルクーツクに行く」なんてどこから出てくるのか!怜に渡す餞別が??何これってツッコみどころ満載。○○で指を骨折?そんなわけないだろっ!!(笑) 2021/07/14
射手座の天使あきちゃん
464
「♪ババンバ バン バン バン… いい湯だな いい湯だな…」と能天気な歌か聞こえてきそうな温泉街で、モヤモヤとした日常を生きる高校生達の青春群像劇でした。しをんさんのエールが聞こえてきそうな優しさあふれるストーリーに思わず和みました。 今回はジェンダーフリーのディープな世界が多いしおんさんには珍しく、愛美と竜人のバカップルも花を添えておりました(笑)2021/10/31




