内容説明
クゥとさよならしてから6年目、康一は進学校の高二になっていた。みんなについていけず、ほんのり鬱な日々…。そんな彼のもとに小学校時代の同級生、紗代子から手紙が…。「わたしね、クゥちゃんに良く似た男の子の噂を聞いたの」「被災地でボランティアをしていて、手伝ってもらったお礼にオニギリあげると、『ありがとうごぜえやす』って云うんだって!」一緒にクゥを探しましょう、という誘いを受けて、康一の夏は俄然暑く、熱くなる!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
emi*
13
映画館に二回も足を運んだほど、大好きだった映画。その後のお話?!と興味津々で図書館で借りてきた。高2になったコウイチのお話から入り、うんうんそれでそして?!クゥは?!と進むも、延々と映画と同じ回顧。キクチと再会し、ようやくクゥちゃんの登場!で終わっちゃった、あれれ。映画を観ていない人にはわかりやすいが、鑑賞済みの人には物足りないよ〜。青森に行ってどうなるの?!(笑)2013/08/11
遠い日
6
『河童のクゥと夏休み』からこちらへ。映画も観ていないし、この本自体、木暮正夫さんの手になったものではないので、始めから別物として読む。とはいえ、話は繋がり、元々のエピソードと時系列などは違えながらも、高2になった康一の屈託や淡い恋の続きが描かれる。クゥとの再会に重きを置くも、懐古にページを割き、途中から端折りぎみ、走り気味になった感がある。青春の悶々とした自意識と、クゥへの募る想いとが相まって、切なさと熱さが際立つ。クゥの生真面目さ、真っ当さにほっと救われるも、夏の行方を知りたかったな。2013/08/27
mikeneko
6
大好きな映画の続編が小説で出たのですごく楽しみに読んだけど、半分以上が前作のストーリーの回想編。康一の現在とクゥとの再会が始めと終わりに綴られていて、成長した康一とキクチとクゥの様子が伺えるものの、「それで?」っていうくらい不完全燃焼なまま終わってしまう。回想編はもっと手短に、現在のことをもっと掘り下げてストーリー展開してほしかった。 てゆかまだ考えてないのかな? で、また何年かしたら続きがでるんですか? って感じ。笑 挿絵がところどころあるが、クゥの現在の姿を載せてほしかった!2013/08/02
マメ
4
映画が好きで借りた。映画の6年後もあったが、映画の内容が全部入ってたのにはビックリした。クゥと再会してすぐ終わりってのは物足りず、6年後がもうちょっと詳しいとよかった。宮沢賢治がたくさん出てきたのは嬉しかった!!原作の児童書も読んでみたい。2013/09/23
しろくん
4
懐かしい前作の回顧に始まり再びの再開。なんだか懐かしい気分に浸れた。2013/08/03