内容説明
この絵物語は、タイトルと物語の一部に、マザー・グースのうたをつかっています。物語は、たくましい犬がヒロインですから、ユーモラスで波乱があって明るい感じです。いっぽう絵は、白黒だけの細密なもので、そのうえ、夜明け、夜、地下室などの場面が多いので、不安、恐怖、悲しみなど、影の部分が感じられ、物語ととけあって、全体に深みをあたえていると思います。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nori Shamp
18
主人公のわんこは、センダックの愛犬がモデル。このわんこセンダックの絵本によく登場します。犬種はスコッチテリアかな?とにかく食いしん坊でたくましくて貪欲です。そのハチャメチャな行動に思わず笑いがこみあげます。登場する動物たちもとても魅力的。中でも私のお気に入りは、絶対に当てられない名前を持つ「ごはんを食べないあかちゃん」千と千尋の神隠しに登場した坊にイメージがかぶります。そして・・・最後は楽しいドタバタ劇!Higglety,pigglety,pop!緻密な線描画がとても素敵な絵本です。 2012/05/31
けんちゃん
18
読友さんのご紹介本。「けいけん」をもとめて旅するジェニーですが、行く先々で見せるとんでもない食欲は目を覆いたくなるようです。でも読み手よりはるかに心の広い登場人物たちに受け入れられ、すばらしい世界と経験を手に入れることができました。センダックのちょっと難解な、でも妙に魅力的な世界が広がります。マザーグースのことをもう少し知っていたら、もっと楽しめたかもしれません。そでの部分に訳者神宮輝夫さんの細やかな気遣いがさりげなく紹介されています。2011/06/21
かおりんご
15
児童書。とってもナンセンス!でも、マザーグースだから、仕方がない。英語で読んだら、より理解できるのかな?2013/11/20
mntmt
12
題名も挿絵も本のサイズも、全てが魅力的。ストーリーはなんだかあまり意味がないんだけど、そこがいい。ジェニーが食べてばかりなのが、かわいい。原題:Higglety Pigglety Pop! Or There Must Be More To Life2015/05/14
花林糖
11
(図書館本)不思議な不思議なお話。猫派だけど犬のジェニー可愛いな。2015/05/19