内容説明
有名人の自殺が及ぼす社会的影響と心理的影響そして心のケアについて気鋭の心理学者2人が優しく・易しく解き明かします。
目次
第1章 有名人と私たち
第2章 有名人の「死」が起きたとき
第3章 喪失後をどう生きるか
第4章 喪失を体験した人へのケア
著者対談―「推し」と喪失と私
第5章 有名人のメンタルヘルスと自殺
第6章 有名人と私たちのこれから
付録
著者等紹介
〓橋あすみ[タカハシアスミ]
1992年、北海道生まれ。筑波大学大学院修了。修士(心理学)・博士(医学)。臨床心理士・公認心理師・北星学園大学社会福祉学部心理学科専任講師
大井瞳[オオイヒトミ]
1992年、大阪府生まれ。筑波大学大学院修了。修士(心理学)・博士(心理学)。臨床心理士・公認心理師。人間環境大学総合心理学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Take@磨穿鉄靴
22
死生学の学習として読む。直接関わりの無い「有名人」の死についてを軸に、悲嘆について語られている。特に新しい発見はなかったものの自分の中で定期的に取り上げたいテーマ。有名人の死として、私にとってチバユウスケの死は私にどのような影響を与えたのか改めて考える機会になった。★★★☆☆2025/04/25
ソーシャ
4
「パラソーシャル関係」という概念を軸に、有名人の訃報や自殺報道の影響、喪失の影響を受けた人のグリーフワークについて現在の知見をわかりやすく解説した一冊。メディアによる自殺報道の影響はよく言われることですが、その具体的な内容についてはよく知らなかったので勉強になりました。グリーフ・ケアについての入門書としても読める本です。2025/03/30
Go Extreme
2
パラソーシャル関係:パラソーシャル関係 一方的な感情 結びつき ファン心理 感情的同一化 喪失感 社会的共有 有名人の死と影響:自殺報道 ウェルテル効果 メディアの影響 自殺念慮 誹謗中傷 社会的反響 心理的プロセス:グリーフワーク 喪失体験 感情の受容 自己理解 心のケア ストレス管理 共感的支援 社会的背景と対策:孤独 社会的孤立 自殺予防 メンタルヘルス 専門家支援 報道基準 社会的責任 未来展望:SNSの影響 デジタルメディア インフルエンサー 参加型ファン関係 メディアリテラシー2025/03/30
ツキイチ
0
結構がっつり難しい内容がずらりで読みごたえがあるからゆらぐ前に読んだ方がいい気がします2025/06/28
Miga
0
図書館本。昨今有名人の自死報道が多くあった中、タイトルが他人事と思えず。ファン心理の解説や、死だけではなく結婚、卒業などによる喪失感、二次元キャラクターの死についても触れられていて面白かった。有名人の死による喪失感を軽視せず向き合う本は今の世の中に絶対必要だと思う。周りにオタクが多いので、色んな人に読んでほしいなと思った。2025/06/20
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