出版社内容情報
「すべての道はローマに通ず」などの名言を残した、17 世紀のフランスの詩人ラ・フォンテーヌ。彼が『イソップ童話』をベースに書いた『寓話』は、フランス人的な叡智と毒が詰まった人生訓であり、マキャヴェリの『君主論』を超えるほど冷徹なものだ。
本書は、その醍醐味を、政治の話や著者の体験談などを織り交ぜながら、鋭い観察眼を通して解き明かす。
◎無知な友より、賢明な敵のほうがまし◎小さな親切は、大きなお世話である◎ペテン師をペテンにかけるほど楽しいことはない◎遠くから見ればたいした人物だが、近くから見るとろくでもない◎見かけで判断するのはよくないが、判断は見かけでしかできない……。
生きる知恵、フランス人的"賢さ"が身につく一冊。
文庫化にあたり、著者が現在の日本の政治や社会情勢について感じることを、〔後記〕として加筆。
ラ・フォンテーヌの『寓話』に趣を添えたグランヴィルの挿絵を、親本同様に多数掲載。
内容説明
「すべての道はローマに通ず」などの名言を残した、17世紀のフランスの詩人ラ・フォンテーヌ。彼が『イソップ童話』をベースに書いた『寓話』は、フランス人的な叡智と毒が詰まった人生訓であり、マキャヴェリの『君主論』を超えるほど冷徹なものだ。本書は、その醍醐味を、政治の話や著者の体験談などを織り交ぜながら、鋭い観察眼を通して解き明かす。生きる知恵、フランス人的“賢さ”が身につく一冊。
目次
無知な友より、賢明な敵のほうがまし
働いて自分だけ豊かになりたがる日本人
人とは微差に過剰反応するものである
騙し騙されは人生にとって絶対に回避できない
たとえ飢え死にしようとも、孤高に生きる
ライオンと闘うには民主主義ではダメ
ライオンの言う「おいしい話」を簡単に信じるな
最も強い者の理屈は、つねに最も正しい
小さな親切は、大きなお世話である
わが身の不幸は、ふりかからなければわからない〔ほか〕
著者等紹介
鹿島茂[カシマシゲル]
昭和24年、神奈川県生まれ。仏文学者。東京大学大学院修了。共立女子大学教授、明治大学教授を歴任。専門は19世紀のフランス文学。平成3年、『馬車が買いたい!』(白水社)でサントリー学芸賞、同8年、『子供より古書が大事と思いたい』(青土社)で講談社エッセイ賞、11年、『職業別パリ風俗』(白水社)で読売文学賞、16年、『成功する読書日記』(文藝春秋)で毎日書評賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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