出版社内容情報
黒木あるじが描く、どこまでも冥く底の見えない怪異…
比類なき恐怖を凝縮したデビュー10周年を飾るベスト版!
単著デビュー10周年を迎えた黒木あるじの傑作選第二弾!
選りすぐりの怪異譚30篇に加筆修正を施し新たな書き下ろし4篇も収録。
怪しげな単発バイトで知った驚愕の真実「軍手」、
窓から見える女体の影、繋がっていないのに鳴る黒電話、変死する金魚…怪異が絡まる先に待つ戦慄「一連」、
肝試しにくる輩を懲らしめるために仕掛けられた策「囮墓」、
奇妙な一枚の写真からはじまった恐怖はやがて筆者の元にも訪れる!「写霊」など。
1000話以上の怪談を世に送り出し、今なお死者の闇を汲み上げ続ける最恐黒木ワールドを存分に堪能せよ
内容説明
単著デビュー10周年を迎えた黒木あるじの傑作選第二弾!選りすぐりの怪異譚30篇に加筆修正を施し新たな書き下ろし4篇も収録。1000話以上の怪談を世に送り出し、今なお死者の闇を汲み上げ続ける最恐黒木ワールドを存分に堪能せよ。
著者等紹介
黒木あるじ[クロキアルジ]
『怪談実話 震』で単著デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
64
実話怪談集。傑作選なので読んだ事のある作品ばかりなのであるが、著者が著者だけにどれも安心して読める。いつも実話怪談を読んで思うのは、実話怪談って基本の文法みたいなのがあるので、そこに沿いつつ如何に著者の独自色を出していくかみたいなのがあるような。本書を読みつつ思ったのは、著者がそれに沿いつつ臨場感みたいなのを重視しているように見受けられた。実話怪談の「語り」という枠内からはみ出すようなメタな作りが目立つのもその表れか。しかもそれが効果的に働いているのが何とも言えないなあ。著者の力量を感じれる一冊でした。2020/02/28
眠る山猫屋
56
さすが傑作選!冒頭から怖い怖い((( ;゚Д゚))ξ なにせ筆者に纏わり付くような話が多いんだから厭になっちゃう(褒めてます)。引退した理由が厭な『空巣』。特別なバイトで使った『軍手』の廃棄方法も厭だなぁ。すれ違った『母子』。いくつかの単話が、実は同じ場所の事だったとわかった瞬間に恐怖のボルテージが振り切る『一連』も怖い~。そして終盤、筆者の元へひたひたと近づいてくるような“何か”。怪を語れば怪来る、のか。2023/06/30
瑪瑙(サードニックス)
39
怖かったです。久しぶりに怖さを感じられる本に出会えました。実話との事で、筆者なりにルールをもうけて書かれてあるだけに今まで読んだ事のないお話が多かったです。ただ、『草爺』だけは切なかったです。この方の作品を引き続き読んでみたいと思います。2021/06/30
qoop
14
著者が2011〜2017年に書いた数多い怪談からの自選集。さすがに近作だけあって記憶に新しく憶えているもの多数。〈旧家〉〈軋怪〉〈仮名〉〈鬼祭〉などは読み返しても興味深い。また、次第に著者自身が怪異に巻き込まれていく様子が窺えるのも印象的。ここから更に「怪談売買録」へとつながっていくのかと思うと、業の深さを感じざるを得ない。何かが順調に積み重なっていってるんだな、と。2020/02/04
晴
4
面白かった。怪談はやっぱり短い話が好きだな。グッときた話も何個かあったり、別の本もまた見つけたら読んでみたい。2021/12/27
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