出版社内容情報
23年4月の黒田総裁退任に合わせ、日本経済の停滞を招いた日銀・政府の歴史を総括。著者渾身の筆致で語る、日本経済論の集大成!
内容説明
2013年4月に始まった日本銀行による異次元の金融緩和政策。しかしその後10年で日本経済は活性化するどころか国際的な地位を著しく下げた。さらに2022年の物価高騰と円安は消費者や零細企業を直撃したが、実質賃金は上がらず苦しいままだ。状況打開のためには金融緩和政策を見直す必要があるが、日銀は2022年12月まで金融政策を見直そうとせず、いまも転換を明言していない。本書では日本がこのような苦境に陥った真因を検証し、脱却のための道筋を明らかにする。異次元緩和はなぜ目標を達成できなかったのか、物価上昇率は適切な目標だったのか、未来に向けて日銀の果たすべき使命を考える。
目次
第1章 ここまで弱くなった日本経済
第2章 円安に襲われた日本の惨状
第3章 30年間の円安政策が日本を弱くした
第4章 異次元緩和の本当の目的は何だったのか?
第5章 急激な円安はなぜ起きたのか?
第6章 矛盾だらけの経済政策
第7章 行き詰まった異次元緩和
第8章 日本経済は新しい段階へ
第9章 新しい金融政策を日本再生の第一歩に
著者等紹介
野口悠紀雄[ノグチユキオ]
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、一橋大学名誉教授。専門は日本経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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