出版社内容情報
ロッテのガム、明治おいしい牛乳など、身近な商品デザインを手掛けてきた著者のデザイン成立までの思考プロセスを明らかにする一冊。
内容説明
商品の「価値はすでにそこにある」。それを「見つけ」「引き出し」「つなぐ」すべての「想い」は集まり、デザインが生まれる!「明治おいしい牛乳」「ロッテキシリトールガム」…ロングセラーとなった商品とデザインの秘密。
目次
1 「大量生産品」をデザインするということ
2 アイデンティティを共に構築する…VI、CI
3 デザインとの出会い
4 電通で学んだこと
5 デザインの解剖
6 デザインの解剖から見えてきたもの
7 プロフェッショナルであるということ
著者等紹介
佐藤卓[サトウタク]
グラフィックデザイナー。1979年東京藝術大学デザイン科卒業、1981年同大学院修了、電通を経て、1984年佐藤卓デザイン事務所設立。「ニッカ・ピュアモルト」の商品開発から始まり、「ロッテキシリトールガム」「明治おいしい牛乳」等の商品デザインを手掛ける。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」「デザインあ」の企画メンバー及びアートディレクション、大量生産品をデザインの視点で解剖する「デザインの解剖」プロジェクトなど、デザインの普及・教育に力を注ぐ。2017年3月より21_21DESIGN SIGHT館長も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
37
明治おいしい牛乳やロッテキシリトールガムのデザインをした佐藤卓さんのデザイン論。製品の価値はすでにそこにあり、無名性のデザインこそが、デザインだと説く。デザインを意識せず、商品の魅力が感じられるものこそ、大量生産品の優れたデザインと言えるのだろう。2018/01/09
501
15
著者は「おいしい牛乳」「キシリトールガム」などのデザインをした方。デザインは商品に元々あるものから引き出すという考え方が参考になった。対象にないものを無理やり作ってくっつけるのではなく、対象をよく観察し、内在しているものを引っ張り出し形にする。この考え方はデザインだけでなく汎用的に展開できる。2018/11/17
645TJC
10
大量生産品のデザインに必要な要素とは?・消費社会に対する馴染みと時代感覚が必要。 等身大の時代感覚と今どんな変化が起きているのか、時代の変化に敏感であり 何が求められているのかを察知する事が必要。そのために対象物を十分に観察、想像し仮説検証を行う。 ・デザインは特別なものでない デザインは目的でない、目的を果たすためのプロセスであり間をつなぐものである。 だからデザイナーの役割とは見つけて、引き出して、つなぐ事。 価値はすでにそこにある、それをピックアップして活かすのがデザイン。2018/03/25
カレーライス
7
シンプルでもオシャレなものデザインされていると分かるものに意識が行きがちですが、今度から自分が買うパッケージをよく見てみようかと思いました。 当たり前ですが、デザインされていない商品なんてないんだと言うことに気づきました。 文字の綺麗さやノートの取り方も身近なデザインだと思うので、子供の時にどうすれば伝わりやすい物になるかっていう事を知るのは大切だと思います。 とても興味深い本でした。2018/06/30
hoge_piyo_X
5
デザイン、デザイナーさんのことを知れて凄く良かった 普段意識してない定番パッケージにこんなストーリーがあったんだなあ もともとデザイナーさんは凄いと思っていたけどさらにリスペクトするようになった デザインは機能の一つで+アルファではない その通りだと思います。2018/06/03
-
- 和書
- 22(to-too)