PHP新書<br> 世界史の大転換―常識が通じない時代の読み方

電子版価格
¥770
  • 電子版あり

PHP新書
世界史の大転換―常識が通じない時代の読み方

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569830711
  • NDC分類 319
  • Cコード C0231

出版社内容情報

誰か米大統領選のトランプの躍進を予想できたか。IS、ユーロ崩壊、中華帝国の暴走……ナショナリズムの時代の原理を二人の碩学が語る。

佐藤優[サトウマサル]
作家、元外務省主任分析官

宮家邦彦[ミヤケクニヒコ]
立命館大学客員教授、外交政策研究所代表

内容説明

跋扈するIS、誰も予期できなかったトランプ現象、止まらない中国の軍拡…「歴史の終わり」どころか想定外の出来事が次々に起こる世界。その本質を理解するにはニュースの表層を追いかけるだけでなく、背後の因果・相関関係を見抜く本物の歴史的大局観が必要だ。本書では国際社会の表裏を知り尽くした二人のプロフェッショナルが、中東、中央アジア、欧州、アメリカ、中国とまさに地球を一周しながら、なぜいま世界史的な大転換期が到来しているのか、そこでとるべき日本の生き残り策は何かを鮮やかに解き明かす。世界情勢の核心が丸ごと理解できる、圧倒的な密度の一冊。

目次

第1章 ポスト冷戦の終わり、甦るナショナリズム
第2章 ISを排除しても中東情勢は安定しない
第3章 中央アジアは「第四次グレートゲーム」の主戦場
第4章 「国境のない欧州」という理想はテロで崩れるか
第5章 トランプ現象に襲われたアメリカの光と闇
第6章 中国こそが「戦後レジームへの挑戦者」だ
終章 「ダークサイド」に墜ちるなかれ、日本

著者等紹介

佐藤優[サトウマサル]
1960年東京都生まれ。作家・元外務省主任分析官。85年同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省に入省。本省国際情報局分析第一課において、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。著書に、『国家の罠』(新潮社)で第59回毎日出版文化賞特別賞、『自壊する帝国』(新潮社)で第5回新潮ドキュメント賞、第38回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞

宮家邦彦[ミヤケクニヒコ]
1953年神奈川県生まれ。外交政策研究所代表。78年東京大学法学部卒業後、外務省に入省。外務大臣秘書官、在米国大使館一等書記官、中近東第一課長、日米安全保障条約課長、在中国大使館公使、在イラク大使館公使、中東アフリカ局参事官などを歴任。2006年10月~07年9月、総理公邸連絡調整官。09年4月よりキヤノングローバル戦略研究所研究主幹(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件
評価
 

購入済の本棚

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

岡本

66
元外交官で著名な二人の対談本。こういった時事ネタを扱ったものは早めに読まないと議論が進んでしまう事が多いので米大統領が決まる前に読み終えて良かった。現代ネタは決まった人では無く、広く読みたいので対談本は有難い。特に専門分野の違う二人だから話がテンポよく進むのでサクサク読める。造語の「ダークサイド」が分かりづらく、終盤で多用したので少し分かりにくく感じてしまったのが残念。2016/10/04

KAKAPO

40
《日本外交における喫緊の課題は、膨張する中国との関係です。そのためには、朝鮮半島との関係を再構築する必要がある》トランプが大統領になる前の2016年6月に上梓された本書の指摘は、4年経った2020年10月現在も重要なままだ。中国が南シナ海・東シナ海で試みている「力による現状変更」に「新型コロナウイルス」という援軍?が加わって、その脅威は、東アジア・西太平洋地域だけの問題ではなくなってしまった。アメリカが日本という空母を駆使して朝鮮半島・台湾を含むこの地域の現状を維持することができるのは、いつまでだろうか?2020/10/27

matsu04

35
かつて外交官だった両名による最近の世界情勢や日本の政情等についての対談。対談というよりも、それぞれの知識と分析力を披露しまくる展開で、よくネタ切れしないものだと感心してしまう。2016/07/21

kawa

29
世界は、冷戦終結後の大きなトレンド「グローバル化」と同時に、再びナショナリズムの時代に回帰しているという。今、世界で起こっている数々の事柄の背景がよく解る本。佐藤氏の博識は定評のあるところだが、宮家氏の分析力もそれに負けない良書。再読の必要ありですね。2016/07/18

kawa

25
(再読)トランプが大方の予想を覆して大統領に就任する前の対談集。宮家氏の「アメリカは経済的信用を失うと、必ず内向きになって、孤立主義になる」は、見事に今のトランプ政権の政策を予言している。佐藤氏の発言も、以前の著「世界史の極意」を読んでこちらへ来ると、なるほど感がより高まる。2018/08/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11053615
  • ご注意事項