出版社内容情報
優しく切ないボカロ楽曲「林檎売りの泡沫少女」の世界観が「二つの視点」で描かれる! 死の呪いがかけられた少女の結末は――?
yukkedoluce(大歳祐介)[ユッケドルチェオオトシユウスケ]
なじょ[ナジョ]
内容説明
永遠の世界で唯ひとり、死の呪いがかけられた少女・イル。ある日、イルは立ち入ることを禁じられた永遠の街へと足を踏み入れ、時計塔守の少年・マドと出会う。動き出したふたりの運命の歯車は、誰にも止められない―。世界がまだ有限だった頃、そこは炎に染まる真っ赤な世界だった。戦争によって、記憶を失った少年・エデクは、悲しみのない世界を求め、双子の弟・ウェルドとともに奔走する。あらゆる悲しみを乗り越えた先に待つ結末とは―?永遠の世界“泡沫少女”と、有限の世界の物語“イデアの少年”決して交わるはずのなかったふたりの歯車が回り出す。そしていま、物語はひとつに。
著者等紹介
yukkedoluce[YUKKEDOLUCE]
大歳祐介。楽曲制作者。2010年にニコニコ動画へ『きみがすき』を投稿して活動を開始。爽やかな青春ソングから切なく幻想的な世界の物語など、幅広い作風の楽曲を手掛けている。また、作品の絵を自ら描き下ろすなど多彩な才能を発揮している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クロロ
3
ゆっけさんの楽曲が好きで購入。言葉を使うことを楽しんでることがひしひしと伝わってくる作品だった。折角物語として表されているのだから無理に言語化はしないが、ゆっけさんは私よりずっと沢山のことを考えて生きてるんだろうなと思わされた。作曲者本人が奏でた名シーンがばっちり名シーンとして書かれていて堪らんです。アルバムのジャケットとお揃いと言っても過言ではないくらいの洋書柄に箔押しスタイルに、またファン心を擽られます。2019/07/05
妖湖
2
図書館で借りた本。読むのにちょっと時間がかかった。「永遠」とは薄く引き伸ばされた時間で、その呪いを解くためには生き生きとした感情が必要ということ。有限の民イルがどこから湧いて出たというのが一番気になった私はこの話には多分向いていない。2017/01/11
ぐみ
1
知り合いの中学生に激推しされて読みました。不老不死がデフォルトの世界で、唯一命に限りがある少女・イルが冒険します。「不老不死になると生きるために必要な感情・感覚がなくなる」という設定が斬新でした。★★☆☆☆2020/12/26
ひびき
1
文章が少し自分には合わなかったです…。 キャラクターや話のつくり自体は魅力的でした。2019/04/23
ヨゾラ
0
時間の大切さを感じれる本。 いつも陽気の'イル'と双子の少年'エデク''ウェルド'の永遠の世界と限りある世界を行き交う物語。2021/09/25
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- 和書
- 勇気の時間