延命治療で苦しまず平穏死できる人、できない人

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延命治療で苦しまず平穏死できる人、できない人

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569817125
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「本人の素質」「家族の理解」「主治医の支持」の3つの要件をそろえて、枯れるように穏やかな最期を迎えるための具体的アドバイス。

【著者紹介】
医療法人裕和会理事長、長尾クリニック院長

内容説明

苦しみながら死ぬ人が9割!過剰な医療をしなければ、人は楽に満足して死んでいける。1割の「平穏死できる人」になるための方法とは…。

目次

序章 平穏死するための3つの課題(自然経過にまかせていれば穏やかに死ねる;「平穏死」という言葉の誕生 ほか)
第1章 平穏死を知っておくと生き方が変わる(ピンピンコロリができるのはわずか5%の人だけ;2人に1人ががんになり、2人に1人が認知症になる ほか)
第2章 平穏死できる人はココが違う―課題1本人の素質(平穏死できない職業ベスト3;平穏死できるのは、自己決定力がある人 ほか)
第3章 看取りを知らない家族が増えている―課題2家族の理解(自宅での看取りは怖くない;自宅で急変、そのとき家族はどうすべきか ほか)
第4章 その医者は平穏死を死っていますか?―課題3主治医の支持(9割の医者は「平穏死」を知らずに一生を終える;胸水、腹水は安易に抜くな! ほか)

著者等紹介

長尾和宏[ナガオカズヒロ]
1984年東京医科大学卒業、大阪大学第二内科に入局。1995年兵庫県尼崎市で開業。複数医師による年中無休の外来診療と在宅医療に従事。医療法人裕和会理事長、長尾クリニック院長。医学博士、日本尊厳死協会福理事長、日本慢性期医療協会理事、日本ホスピス・在宅ケア研究会理事、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、日本禁煙学会専門医、日本在宅医学会専門医、日本内科学会認定医。関西国際大学客員教授、東京医科大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ベーグルグル (感想、本登録のみ)

51
父の件では周囲(家族以外)に、「食べられないのに点滴もしないなんて可哀想」「なんで家でみるの?入院させないの?」など色々言われてきた。父との約束(最期まで家で過ごしたい)、自分なりの経験上の考えがあり、周囲に何を言われようが、自分の考えの元、父の最期を在宅で迎えた。在宅医と私の考えがこの著者の長尾先生の考え方と同じであり、癌の末期だったが枯れるように苦痛も訴えることなく眠るように逝った。著書を読んで父は平穏死が出来たと確信できた。最期を迎えるためにどう過ごすか、どう対処するか考えさせられる1冊。2021/05/23

のぶりん

20
スパゲッティー状態で生死の縁を彷徨い、機械管理で植物人間は嫌だな。しかし、子ども側にしたら、親の死を決めた苦しみや後悔が付いて回る。ほんまに、平穏死は老人のわがままととられかねないところも有る。でも、自宅で大往生なんて憧れるが家族の負担を考えてしまう。施設での看取りも選択肢に入れて、痛みや苦しみをコントロールしてもらい穏やかに旅だつのも良いよなあ。ピンピンコロリの祈願にいこうかな。2022/01/12

ichi

16
【図書館本】現在の日本人の最期となる場所は、病院9割、在宅1割の比率。病院では、末期癌に対しても、高カロリー輸液や抗がん剤の治療を最期まで行う現状。結果、寿命を伸ばすどころか縮める事となっている。一方、在宅での看取りは、比較的自然にまかせます。高カロリー輸液はしないので、癌が成長しないし、抗がん剤も使わないので体力や免疫力も急激に低下することなく、緩やかに穏やかに最期を迎える事ができます。以前は在宅でも高カロリー輸液率が高かったけど、ここ最近は減ってきたような気がします。2014/09/18

kiho

6
いざ病気になった時、治療法を決めるのは最終的には当事者や家族…あらゆる処置をも厭わないか、苦しみの少ない心穏やかな入院生活を望むか!色々考えさせられる一冊☆お医者さんまかせにしない意識の大切さを感じました!2014/06/16

ココアにんにく

0
本書を読む動機①親の死②医療否定本を読んで。干し柿で枯れて死ぬことを表現していてわかりやすい。一番知りたかった延命処置と救命処置の違いが明快に書かれていた(p134)。3カ月のボーダーも初めて知った。過激な医療否定本について「極論というセンセーショナルさで注目を集めますが、多くの医師の目から見て根拠に乏しく、中には危険きわまりないものもあります」(p70)同世代では両親はおろか祖父母も健在が多い中、両親が他界した今「看取り」「死」を考える本として参考になった。2015/09/30

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