出版社内容情報
後藤新平や新渡戸稲造のめざした「戦前のグローバリズム」を拓大を補助線にして読み解き、「暗黒の戦前期」なるイメージを払拭する大著。
【著者紹介】
拓殖大学総長
内容説明
反省と批判の言葉に溢れたわが国の近代史。だが著者はいう。国家の歴史を肯定的に受けとめずして、充実した人生を送ることはできない―。明治維新から異例の速度で近代主権国家の枠組みをつくりあげ、台湾・韓国の発展に尽力し、大陸の泥沼に嵌って敗戦へと至った日本。しかしアジアの解放を信じ、世界に雄飛した人々の信念は心を揺さぶってやまない。そうした「戦前のグローバリズム」を体現する拓殖大学の草創期を担った桂太郎、後藤新平、そして新渡戸稲造。稀代の人物たちの思想と行動を読み解きながら、日本人としての自信と誇りを呼び覚ます迫真の学び直し講義録。
目次
歴史を学ぶことの意味(自我形成と自己確立への旅立ち;個人は国家を選択することはできない)
中国の国際秩序観念―日本の挑戦
拓殖大学の淵源としての台湾協会学校
生死の中の日本―日露戦争
なぜ「韓国併合」だったか
韓国統治の中の拓殖大学
日本の大国化・列強の猜疑
「四分五裂」中国への日本の関与
大正時代の拓殖大学―「植民学」の時代
「興亜」の時代
大陸の泥沼に足をとられる日本
暗雲の時代の中の拓殖大学
第二次大戦敗北―亡国からの再生
敗戦後の日本と拓殖大学
著者等紹介
渡辺利夫[ワタナベトシオ]
1939年山梨県生まれ。拓殖大学総長。慶應義塾大学卒業、同大学院博士課程修了。経済学博士。筑波大学教授、東京工業大学教授を経て、2005年4月より拓殖大学学長。11年11月より第18代拓殖大学総長を兼任。13年3月に学長を退任。外務省国際協力有識者会議議長、第17期日本学術会議会員、アジア政経学会元理事長、山梨総合研究所理事長なども歴任。JICA国際協力功労賞、外務大臣表彰、第27回正論大賞。著書に『成長のアジア 停滞のアジア』(講談社学術文庫、吉野作造賞)、『開発経済学』(日本評論社、大平正芳記念賞)、『西太平洋の時代』(文藝春秋、アジア太平洋賞大賞)、『神経症の時代』(TBSブリタニカ、開高健賞正賞)、ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ceskepivo
depo
めっかち
Atsushi Nagata
weellow4634
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